私は2007年〜2012年まで「おたく」を経験しました。それ以降は、ここで起きていたことをまとめておたくの世界を文章化する活動をしております。今回は、私自身の経験と実際に辞めることができた知り合いのエピソードを織り交ぜながら「ヲタ卒するにはどうしたらいいのか」 を考えていきます。
前回のお話では、ヲタ卒の定義付けを行いました。
①現場に行かない
②お金をかけない
③気にしない
①〜③までの行動をすることができれば、ヲタ卒は実現するということです。
自身を犠牲にし、アイドルに強い愛情を注いできた日々を贈ってこられた方からすると、上記の項目はなかなか簡単にいかないのではないでしょうか?
今回は、ヲタ卒の第一歩をとしてやるべきことについて解説していきます。
①現場に行かない
何よりも「行かないこと」です。
そしてヲタ仲間から「現場に誘われないこと」です。
現場に行くと、非常に高い確率で「また来よう」と思ってしまうからです。
特に毎日複数のアイドルが活動している秋葉原でヲタ活されているとしたら、まず秋葉原に寄らないことをお勧めします。
●「現場に行かない」と意思表示をする
色んなヲタのSNSを見ていると「〜したらヲタ卒するかもしれない」というツイートを目にしますが、それは「あぁ、まだやるんだな」と思わせることになります。
ですから「来月で辞めます」とかキッパリ宣言することですね。
私の場合はmixiの日記でヲタ卒宣言をしました。
SNS上とはいえ、ヲタ卒宣言をしっかりすることで多くの人はあなた自身に注目してもらえることでしょう。
もしこれまでヲタ卒宣言をしていながらまだまだ辞めきれていない方は、今度こそ本当に卒業することを伝えていきましょう!
●現場に行かないことを続けていく
週3回以上行き続けてきた方、まずは週1回に減らしましょう。
週1回ペースで現場に行き続けてきた方は、月1回にしていきましょう。
途中禁断症状が出てくるかもしれません。この禁断症状こそが最もヲタ卒最大の障壁です。
すぐできることは情報の遮断です。
Twitter(X)をされている方、多少辛い思いになろうとも推しメンや他のヲタのアカウントをミュートしましょう。
自身の範疇には、ヲタを続けさせようとする誘惑がたくさんあります。
その誘惑が最も多いのがネット上ではないかと思います。ネット上で日々情報が発生することによって、脳内がヲタの情報で支配されていくのです。
まずは現場通いをやめること、現場の情報を自分自身で遮断すること。
これをより長く続けることによって禁断症状が改善されていきます。
②お金をかけない
現場に行くお金を使うのを辞めることができれば、アイドルに対する関心は遠のいていくはずです。
アイドルと直接触れ合うことが、アイドルヲタ最大の醍醐味に他ならないからです。
握手会などの接触系イベントのみならず、コンサートやライブにも足を運ぶことが無くなれば、その時点でヲタにかける費用は圧倒的に少なくなるはずです。
では何が残るのかといいますと、DVDの購入やネット上での課金利用になるかと思います。
それまで対象としてきた推しが出演しているコンサートDVD・音楽CDの購入のみでも十分応援に繋がると考えているヲタも中にはいるはずです。あるいは「アメーバプレミアム放送」でアメゴールドを購入することによって好きなアイドルが出演している配信を視聴するなどの楽しみ方もあります。
「ニコニコ動画」でも課金動画というコンテンツがありますね。
(↑ニコニコ動画ではポイントを購入しないとアイドルの動画が視聴できない場合もある)
SHOWROOMでも課金ビジネスが幅を利かせており、ヲタ同士による数万円単位の戦いが繰り広げられていることがあるようです。
●事例:「SHOWROOM」のプレゼント企画で9万円使った人が5万円の人に負ける事案発生(違いが分かる男)
ネットサービスの発達によりアイドルと直接合わなくても触れ合えるようになっているため、自宅でもヲタ活できるということです。
このことに油断していると、いつまで経っても金欠のままです。
やはり、情報を遮断するべき
究極の方法はパソコンやスマホを見ないことですが、そうもなかなかいかない方もいます。
例えばTwitter(X)利用しているのであれば、推しメンや公式アカウントのフォローをこっそり外したり、ミュートしたりしましょう。
Facebookであれば友達のニュースフィードをいったん外してみたりして徐々にヲタ活から意識を離していきます。
しばらくしてからミュートを解除したり、ニュースフィードを戻して、アイドルの情報に興味が無くなれば「ヲタ卒」の達成は近づいてくると思います。
この「しばらくして」からという期間がどのくらいかと言いますと、ヲタ活に対する意識が無くなっていくのには個人差があると考えています。それまで週3回ペースでヲタ活していた方と、月に1回ヲタ活していた方とでは、興味が無くなっていくまでの期間に違いがあるといえるでしょう。
>③は次回へ続きます