【ヲタを辞めよう! 第2話】
2014年現在のアイドル業界は、アイドルの数、ファン(ヲタ)の数ともに過去最高といってもいいような気がします。
例えばメジャーアイドルからローカルアイドルまで集まる、日本最大規模のアイドルの祭典として定着しつつある「TOKYO IDOL FESTIVAL(以下、TIF)」ですが、2014年の参加アイドルは138組・957名に対して、総来場者数は41,000人を超えるなど、年々過去最高を更新し続けています。
●TIF出演アイドル数と来場者数の推移
開催年 | 出演アイドル数 | 総来場者数 |
---|---|---|
2010年 | 45組 | 約5,000人 |
2011年 | 57組(396名) | 約1万人 |
2012年 | 111組(732名) | 約21,500人 |
2013年 | 111組(616名) | 約33,000人 |
2014年 | 138組(957名) | 41,282人 |
私は昨年TIFに行った知り合いのヲタに話を聞きました。
そのヲタは当初はある1組のアイドルグループを見に行ったそうですが、TIFに行ったあとで他のあるアイドルグループも好きになり、それ以来そのグループのライブにも見に行くようになったとのことです。
「アイドル人生」と「ヲタ人生」
多くの女性アイドルは10代後半(早い人は10代前半)でデビューし、20代前半〜半ばでいわゆる卒業する傾向が強いです。デビューしてから卒業するまでアイドルによって様々ですが、概ね4年〜10年くらいといえるでしょう。
Aさんは16歳で某アイドルグループでデビューして、23歳でアイドルを卒業しました。この7年間は人生の全てをアイドルにかけるくらいの努力をしてきました。
スタジアム級の会場でスポットライトを浴びながら踊った経験もありましたが、卒業後は再びアイドルをやる意欲もなくタレント活動に転向しました。
一方、XさんはAさんをデビュー時から応援していました。Xさんは「Aさんのガチヲタ」と自認し、「人生の全てをAさんのために捧げる」と宣言しました。
そんな中Aさんの卒業を知り、Xさんは泣き崩れました。
しかし、同じアイドルグループにいたAさんの7つ年下のBさんの可愛さに夢中になり、XさんはBさんに推し変しました。
アイドルに求められるものは色々ありますが、やはり若さを売りにしているところが多いようです。
アイドルのAさんにとって若さを武器にできる期間は限られています。年齢的にもポジション的にもやがてはBさんのようなフレッシュなメンバーに代わられるのが世の常なのです。
全人生をかけたAさんだったため、再びアイドルとして活動できたとしても以前ほどの輝きが取り戻すことは難しいでしょう。
XさんにとってはAさんの卒業でヲタ人生を辞められたはずです。しかし輝いている娘を探すことを続けた結果、Bさんを応援することになったのです。
Xさんが一生Aさんを応援していたことは嘘になってしまいますし、だいたいXさんはサラリーマンで仕事をしなければいけないため、「人生の全てをAさんのために捧げる」ことなどできないのです。
このようにアイドルとヲタの立場は全く違います。
そして、多くのアイドルと触れやすい現場(AKBの握手会会場)や街(秋葉原など)は、ヲタ活から抜け出せない環境なのです。
「ヲタ仲間」の存在
さらに、そういう現場や街にはアイドルだけでなくヲタのつながりを形成しやすいのも事実です。
Xさんが「ヲタを辞める」と宣言しようとしても、同じアイドルグループを応援してきて仲の良いYさんやZさんはヲタを続けていて、その人たちとの繋がりが消えてしまうことを恐れてしまいます。
面白い性格のYさんたちと交流を続けるために、XさんがBさんを推すことでヲタを継続してしまうパターンもあります。
禁煙に挑戦するような事と一緒ですよね?まわりが吸ってるから自分も1本吸ってしまう・・・これでは禁煙できませんよ。
まとめ
①ヲタは推し変、推し増しをしてしまう
②アイドルの現場はヲタ活を続けやすい環境が揃っている
③ヲタの仲間に引きずられて辞めるタイミングが見つからない
これらを断ち切るにはどうしたらいいのでしょうか?
>>第3話 アイドルヲタを辞めるには、いくつかのパターンがある
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