ヲタを辞めよう!

多様化するヲタクの世界

私は2007年〜2012年まで「おたく」を経験しました。それ以降は、ここで起きていたことをまとめておたくの世界を文章化する活動をしております。今回は、私自身の経験と実際に辞めることができた知り合いのエピソードを織り交ぜながら「ヲタ卒するにはどうしたらいいのか」 を考えていきます。

アイドルヲタは、他の趣味に飛ぶことがたくさんあります。

私がAKBヲタとして全力を注いでいたころ、AKBの現場についていくことができずに他のアイドルの現場へ移る人がいました。2007年当時のAKB48劇場は、握手会だけではなく2ショット写真などの様々な特典を通してアイドルとの絡みが深かったことが魅力でした。

ところが、メディアの露出が増え、人気が高まると、そのような”濃い”イベントは少なくなっていき「公演に当選しない」「握手会でも1日1回数秒しか話せない」という変化が訪れ、AKB48の追っかけから離れていきます。

“濃い”という意味では「地下アイドル」が挙げられます。AKB48も元々は地下アイドルというジャンルでした。彼女たちがメディアや口コミによって「メジャーアイドル」として認知されると、”濃ヲタ”たちはより”深い”現場へ潜っていきました。

また、彼らの中には若くて自身の価値観とフィットする女性とコミュニケーションが取れればいい・・・という考えを持っている者もいたため、アイドルの看板を掲げて活動されていない人物でも”ヲタ”の対象となったのです。

メイドカフェやコンセプトバーなどの「コスプレ喫茶」はその代表例のひとつです。そちらへ流れる理由として以下に列挙します。

①認知が早い
AKBのように1度に何千人のファンを相手にするアイドルより、数十人のご主人様(客)を相手にするメイドさん(キャストさん)のほうが簡単に認知してもらえるようです。

②長めに話せる・頻繁に会える
カフェスタイルのお店なら接客時にコミュニケーションを取る事ができます。また週1回、月1回も会えるかどうか分からないアイドルの現場より「お店に週に何日もいるキャストさんと会うほうが楽しい」という方もいるようです。

③可愛い娘が多い?
これはお店によってですが、アイドルよりも可愛い・魅力的だと思うキャストさんが多いと感じた場合、そちらをメインに活動しはじめたという報告を聞きました。

キャストは「アイドル予備軍」である

こうした「コスプレ喫茶」に所属しているキャストさんには以下の特徴があります。

①おたくだということ
メイドやそのお店の世界観に憧れて働きはじめた女性が多いため、アニメやゲームの造詣が深く、キャスト自身がコスプレをしている方が多いようです。

もちろんアイドルヲタもいます。

②アイドルをしている
キャストさんの中には、実際にアイドル活動をしている方もいらっしゃいます。

あるコスプレ喫茶のチェーン店ではキャストさんを選抜して実際にアイドルグループとして売り出しています。

すると店内もアイドルの宣伝をすることになり、そしてアイドルヲタが来店して・・・気づいたらあなたも・・・

こうなると地下アイドルの現場と変わりませんね!

③キャストもアイドル化されている
コスプレ喫茶では様々なイベントがあり、特典が付いてきます。

・キャストさんの生写真
・キャストさんと2ショットポラ
・キャストさんの誕生日イベント
・キャストさんオリジナルグッズ

など・・・

好きなキャストさん=アイドルのようなものなのです。

そして、キャストさんの中にはアイドルやモデルを目指している方もいるのです。

客は当然キャストさんへの想いを伝えるために膨大な金銭を消費したりします。中には“豪華”特典を入手するために1本4万円のドンペリを開ける常連さんがいるほどです。

↑とあるコスプレバーのイベント特典で渡された、キャストさんの写真が入った缶バッジ。
客同士で好きなキャストさんの缶バッジを集めることは、アイドルのトレカ交換と何ら変わらない。

私もAKBの現場がある秋葉原滞在中に暇潰しでコスプレ喫茶に通っていましたが、ヲタ卒とともに行かなくなりました。

残ったモノは卒業したキャストさんの生写真と、寂しさしかありません。