ヲタを辞めよう!

私がアイドルヲタを辞めた5つの理由

(出典:www.akb48mt.com)

【ヲタを辞めよう! 第1話】
2018年現在の女性アイドル業界は、AKBグループ(AKB、SKE、NMB・・・以下略)や坂道シリーズ(乃木坂46、欅坂46・・・以下略)を中心にニッチなファンをターゲットにしたアイドルや様々なジャンルにそれぞれ独自のアイドルが乱立して細分化されているような気がします。

5万人規模のスタジアムでコンサートをするのが当たり前になり、TVなどのマスメディアに顔を出さない日は無いアイドルグループも入れば、マスメディアに一切顔を出さず小さなステージで数十人を相手に公演を行うアイドルグループもいます。

そんなアイドルを愛する人たちを「ファン」や「ヲタ」と呼びますが、私は2007年6月からAKBグループのヲタでした。

しかし2012年4月以降は「ヲタ活動」に別れを告げて、現在では別の趣味に移ったことで新しい刺激とより楽しい人生を贈っています。

どうしてヲタを辞めることにしたのか、振り返ってみると5つの理由が挙げられます。

①縛りが増えてきたから

まだAKBが大ブレイクする前・秋葉原でのAKB劇場の公演はまだまだ当選しやすく容易に観覧できました。また公演後の「ガチャ」や「推しメンとの落書き付き2ショットポラ」など、まだまだ「地下アイドル」であったAKBの魅力に取り憑いてしまいました。

しかし人気になるにつれ、様々なルールができるようになりました。劇場での「ガチャ」は廃止され、推しメンと個別で触れ合える握手会も日時(部制)・メンバーが指定された握手会の券を数ヶ月前に購入しなければならなくなりました。

②金銭を浪費するから

前述の「推しメンとの落書き付き2ショットポラ」の相場というのは2008年当時約3万2,000円ほどだったと記憶しています。

しかし2009年5月から落書きが廃止され、「2ショットポラ権」の入手方法も難しくなりました。ヲタの絶対数も増えてきて、より金銭を浪費するヲタ活を強いられたのです。

加えて私は静岡県在住の遠方ヲタだったため、東京までの交通費や宿泊費(ネットカフェ)のほうにお金がかかっていました。

↓内訳については以前書いた記事をお読みください。
ひと月10万円までにしておけば満足感のあるヲタ活は十分可能

③ヲタ活している目的の変化

当時はmixiを利用して他のアイドルヲタと交流してまして、ヲタ活するごとに日記を書き始めました。

はじめの頃は純粋に推しメンを愛していたので、推しメンに会う、握手する、話す・・・どんなことでも興奮してました。

しかし「他のヲタに負けたく無い」と握手券を複数買う行動に出て、意味もなく複数枚出ししたり、「このアイドルに○○なこと適当に話してみたらどうなるかな?」という興味本位なことで握手券をムダ使いするようになってしまったのです。

mixiに書く日記も、なんとなく自慢したいだけになっていたような気がします。

つまりアイドルに対しての純粋な想いよりも、自分自身のステータスを維持するためにヲタ活をやっていたことに気づいたのです。

④このままおじさんになりたく無かったから

ヲタの中にはいわゆる凄いヲタがいまして、TVに出るほどの有名ヲタや、最も特定のメンバーに推されているヲタ(TO)がいました。

しかしTOになったからといって、推しメンと濃密な交流はできないのです。

要するにどこまでTOになろうが、ヲタ活には限界があるのです。

私は40代くらいのヲタの方を見るたび「この人はどうしてヲタをやっているのだろう・・・」と疑問に思っていました。それは私が通っていた現場には20代前後のヲタが圧倒的に多かったからです。

「凄いヲタだけど、私はこのまま年をとってあういう人にはなりたくないなぁ」という、反面教師が現場にいたのもいずれ辞めたかった理由です。

⑤SDN48が解散したから

私にとってはこれが一番大きかったと思います。

2011年秋にSDN48が2012年3月31日をもって全員卒業(事実上の解散)することが発表されました。

永遠に続くだろうと思っていた私は大きな衝撃を受けて、解散までは様々な公演、握手会に出まくりました。2012年2月にSDNとして最後のシンガポール公演が行われたときは現地まで足を運ぶほどでした。

1つ1つのイベントが終わるたびに、カウントダウンしている感覚を覚えました。

SDN48が終了して以降、それまでのSDNヲタは乃木坂46ヲタになったり、地下アイドルの現場に流れたりしました。

しかし私は①〜④の理由とSDN48の解散とともに「ヲタ卒」しました。

ヲタ卒する大きなきっかけを与えてくれた

もしSDN48が今も存続していたら、辞めることは無かったのかもしれません。

SDN48の解散は、当時の所属メンバーにとっては「新たなスタート」だったかもしれませんが、私にとっては「ゴール」でした。

しかし、アイドルグループそのものが終了するということは極めて稀なことでしょうし、AKBヲタの方がこのような終わり方ができるかといえば、分かりません。

最近、私のまわりでヲタを辞めたがっている人は少なくありません。

「どうしたらヲタを辞められるか?」

そう意識していても、なかなか行動に移せないヲタが多いように感じます。

>>第2話 なぜヲタは、ヲタを辞められないのか?

 

AKBの現場で起こった出来事について暴露中
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