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エニシア問題 浜松店突然閉鎖の経過と今後の利用について

東海地方を中心にコワーキング事業を展開している「エニシア」に、異変が起きています。

エニシア沼津店の実例

2019年9月28日に、沼津市にあった店舗が突然閉店しました。

沼津店は2019年4月にJR沼津駅前RAKUUN(ラクーン)に完成したばかりでしたが、アルバイトで働いていた店舗スタッフから不満が続出。ついには賃金未払いが発覚し解決もないまま閉店に追い込まれたのです。

エニシア沼津店が突然閉店/未払い賃金を払ってください!(レイバーネット)

・労働時間は指紋認証による出退勤管理システムによって管理されていたが、会社により改ざんされていて実際より労働時間が短く記録されていた。

・労働時間は15分単位で切り捨てられ、賃金の不払いが生じていた。

・スタッフたちが、9月上旬にスタッフと話し合い、今までの改善要求が達成されなかったことについて文章でまとめ、会社に提出しようとした矢先、突然9月28日での閉店が通告された。

・団体交渉が開催されることになっていた時間の数分前に突然、エニシアホールディングスの林真吾社長が団体交渉を拒否。従業員に今後の処遇について説明することもなく逃げ回っている。

そしてその余波は、他店にも影響をおよぼすのでした。

エニシア浜松店の実例

エニシア屈指の利用客を誇っていた浜松店では、10月21日にセミナールームが突然利用できなくなりました。

これと同じくして、隣接して入居していたNEXT GROUPのフロアもガラ空きとなります。

(NEXT GROUPは、エニシアホールディングスをグループ企業に持っており、セミナールームもNEXT GROUPの持ち物であったことが推測できます)

11月3日

予想もしなかった張り紙が…
↑貸主である丸八不動産側からの怒りとも思えるような内容。

↑エニシアホールディングス側からの張り紙も掲示されたことにより、利用客はようやく「エニシアが閉店する」という事実を知ることになったのです。

ドリンクサーバーにドリンクが補充されなくなり、スタッフ不在による無料開放、さらにエニシアのホームページやアプリにも情報が更新されなくなっていきました。

11月29日

ようやく新たな告知があったものの林社長名義でなく、エニシア創業者である中邨宏季氏名義による臨時店舗開設の案内。

※ちなみに中邨氏は林社長の実弟にあたります。

11月30日


貸主からの退去日となり、やはり家具や備品が続々と搬出されていきました。

退去日の夜、林社長が姿を見せていました。

個室利用者に関しても「同日中に退去しなければいけないので日付が変わるまでに荷物を出すように」とのことでした。

(そもそもスタッフも今後のことがわからなかったため利用者も困惑した状態)

こうして、ビオラ田町3階にあったエニシア浜松店には一切入れなくなりました。

12月1日

“臨時店舗”とされる場所が浜松駅近くに開設。

簡単に言うとただ場所を借りただけのスペースなのでWi-Fiなし、フリードリンクなし、スタッフ不在(12月4日訪問時)の状況でした。

12月7日


“臨時店舗”とされている場所が12月8日より「やらまいかステーション浜松創業支援センター」として有料での運営。

2020年1月以降、この店舗は「DreamWorks」という新たなコワーキングスペースとなる予定。

入会金は11,000円(税込) 月額2,200円(税込)〜

エニシア会員からDreamWorks会員へ移行する場合は入会金無料。

退会方法は?

エニシア“臨時店舗”入口にある「enicia退会申請書」に内容を記入しすぐ隣のBOXに投函すれば退会手続きを進めてもらえるらしいです。

エニシア臨時店舗の場所→浜松市中区鍛冶町124 マルHビル 4F-C

(1階にSMBC日興証券があるビルです)

 

エニシアは、2019年8月時点で会員数5000人を超えていた時期があり全国展開も視野に入れていたようでした。

(関連記事)エニシアの会員数が5,000人を突破しました

コワーキングスペースの急拡大が、エニシアの運営に影響を与えたのでしょうか?

真相はわかりませんが、一連の件に関する諸問題が解決されることを願います。