毎度おなじみ、Wind.(@wind_kaze)でございます。
1年ぶりに地方創生会議に、会場である和歌山・高野山に帰ってきました。
今回は第3回目となるイベントです。
(特に断りのない限り、前回を第2回(2018年)、今回を第3回(2019年)とします。)
地方創生会議とは
ご存知ない方のために説明しますと、地方創生会議は47都道府県で活躍されている方々が一堂に集結する1泊2日のイベントです。会場は過去3回とも高野山の大師教会をメイン会場とし、宿坊でレセプション(懇親会)をはじめとした食事タイムがあります。
多くの地域から人を集める場合、東京に集めたほうが便利とお思いでしょう。地方創生会議を企画されている小幡和樹さんは和歌山県の出身であり、多くの方々にとって非日常的な雰囲気が漂う高野山で開催したほうが、面白い人たちが集めるのではないかとも意図されているようです。

高野山にはビジネスホテルはなく、宿は宿坊(しゅくぼう)と呼ばれるお寺や神社の宿泊施設。高野山では観光客が多いため、観光客の宿泊を受け入れる体制が整っています。三宝院では大浴場も完備。クーラーはありませんが、高野山は標高が約800mあり、夜は涼しいため快適に寝ることができます。
朝はお勤めといって朝6時に豪快な鐘の音で起きて仏壇の前でお経が唱えられます。途中、焼香があって1時間ほどでお経が終わると住職のお話があります。

それが終わると朝食(精進料理)が出ます。精進料理は非常に美味しく健康的なメニューです。
こんな非日常的な環境で古くからの日本の信仰・文化に触れながら交流できるのも地方創生会議の魅力といえます。
私は2回目の参加となりますが、ふたたびやってきた理由として、前回から1年経って自分自身がどう変われたかを再確認することと、今後地域でイベントを運営するにあたりスキルやノウハウを持っておきたいと思ったからです。
前回(第2回)と今回(第3回)の違い
・参加者の違い
前回は200名ほどでしたが、今回は150名ほどに抑えています。前回に比べて今回は「やりたい!」という方が減って「やっています!」という方が多かったですね。また、ブロガーの方がほとんどいませんでした。前回はイケダハヤトさんが登壇していた影響もあるのかな、と思います。
前回の登壇トークはこちら!
・話を真剣に聞き入っていた
トークセッションは後方から拝見していましたが、さすがは高野山までやってきたプレーヤーの皆さん。各登壇者のお話を真剣に聞き入っていらっしゃったのかなぁ、と。
前回は参加者の中にブロガーやライターがいたので真剣にタイピングをしてガンガンSNSに上げていく方も見られました。スマホを見ながら登壇者が発した「用語」をググる方もいましたが、一言も漏らさずに吸収しようという気概を感じました。
・参加者の皆さんが協力的!
これは違いと取り上げると「前回は協力的じゃなかったのかよ!」と突っ込まれてしまいそうでしたが、運営スタッフ一丸となって満足いただけるイベントを作り上げていく上で、参加者に机を移動していただいたり、撤収の協力をしていただいたことは大変嬉しかったです。ご協力いただきありがとうございました。
参加者の皆さんなくしてはイベントが成立しないなぁと改めて思いました。次回に向けて改善していきたいと思います。
・分科会の開催
与えられた時間の中で主催者がミニセミナーを開催する「分科会」は、前回にはなかった試みです。多くの希望者の中から選べれた8名(うち1名は体調不良で欠席)の方が様々な企画を進めてくださいました。
記事冒頭の写真はIKUSAと呼ばれるチャンバラゲームで、これも分科会の一つとして行われました。
・分科会(事業継承の新しいモデルを考える)
3つのチームに分けてディスカッションをしていく。赤ペンを持っている人が発言の主導を握る。正しいことを言わなくても良い。興味のない話であれば他のチームに移ることも、離脱して見学することも可能。中身がだんだんと形成されていく。 #地方創生会議 pic.twitter.com/uujMCaSwuW
— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 6, 2019
ディスカッションの仕方が斬新でした!
・分科会(Jリーグをつかおう!未来共創体験セッション)
Jリーグのアセット(資源・価値)を使って、どんな地域社会を実現していくかを考える企画。「Jリーグ街コンツアー」や「地域の食材を使って会場で美味しいパンを提供する」「伝統工芸のPR」など多様な意見が出ました。 #地方創生会議 pic.twitter.com/lRKYF8B6Bu— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 6, 2019
浦和レッズが好きな人は、埼玉スタジアムの近くに引っ越してレッズコミュニティができているように、全国各地にあるクラブは、地域特有のアセットになりますね!
このほか、トークセッションや登壇の中身を抜粋・列挙します。
小幡さん「弘法大師・空海の言葉で「涓塵(けんじん)」がある。涓塵はまさにクラウドファンディングのようなものである。地方創生会議を通じて人々同士がつながるきっかけづくりにしてもらいたい」 #地方創生会議
— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 6, 2019
ペライチ山下さん「行動をしていてモノを動かしていくのは地方のほうが強い。東京と地方でコミュニティが違う。地方は生まれながらに地域の一部となっていて「I」ではなく「We」だからみんなで幸せにコミュニケーションを取らないと嫉妬してしまう。ネットで叩かれるのは地方だと思う」#地方創生会議
— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 6, 2019
Q:同じ都道府県の中で上手くまとめるときに苦労したことはないか?
A:(ALL YOURS代表木村さん)「一つにまとめる必要はない。まとまったらとんでもないことが起こるロジカルでないから何もしない。小さいエリアをいくつ作るか。何か起こしたかったら一つの成功例を作る」 #地方創生会議— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 6, 2019
林さん「『遠野に来てください』と言っても遠野のイメージが想像し難い。そこで、3ヶ月かけて地域をリサーチをして、プロジェクトを10個ほど並べて提示していく。こうすることで「サポート役(企業)もいれば行こうかな」という方がたくさん出てくる。可能性という“求人”を提示する」#地方創生会議
— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 7, 2019
お坊さんからの名言
地方創生会議ではおなじみ、高野山 三宝院の副住職をされている飛鷹全法さん。
よんなな会の脇さん、三宝院 副住職の飛鷹全法さんによるトークセッション。地方創生会議を3回開催して感じたこと、思ったことを振り返りながら楽しい会話が繰り広げられています! #地方創生会議 pic.twitter.com/Cxc0tFMQRC
— Wind. (7/6-7 地方創生会議スタッフ) (@wind_kaze) July 7, 2019
よんなな回の脇さんとのトークセッションで、ありがたいお言葉が出ました!
「何かを感じて思ったことは縁。縁が起こることは演技というものがある」
「SNSって縁を可視化するツール。最初に起こすアクションは出会ったあと忘れないうちにSNSでつなぐこと」
縁起と演技をかけているように思いますが、深い言葉だなと思います。
あと、こうしたイベントの直後は「何かやろう!」って気持ちになるのですが、「また今度連絡します」とするよりも「次にこの日に会おうね」って約束を作ってしまったほうがいいですね。思い出が古くなると行動が鈍るので。
もし興味を持った方は、来年も開催される予定ですのでご参加を検討してみてはいかがでしょうか?
また、運営スタッフに興味を持たれた方もお待ちしております。スタッフの中には日頃からイベント主催を行っている方や音響に詳しい方もいましたので、経験不問でも親切に教えてくださり素晴らしい経験となるはずです!