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コモンビート 参加者100人が100日間で作るミュージカルとは?

皆さんは「コモンビート」をご存じですか?

100人が100日間で大舞台に立つという取り組みが、多くの方の共感を得ているようです。

今回は、コモンビートについてご紹介します!

コモンビートとは?

特定非営利活動法人コモンビートが行っている「A COMMON BEAT」が行っているミュージカルプロジェクトで、立場や年齢、価値観の違いを超えて集まった100人が100日間の準備期間を使ってミュージカルを成功させるという取り組みです。

2004年からスタートし、全国各地で49回に渡り行われてきております。

これまでに5,000人が参加して、公演の来場者は18万人にのぼるとのこと!

コモンビートってどんな作品なの?

「A COMMON BEAT」で描かれている世界は様々な文化の特徴を持った4つの大陸(青・黄・赤・緑)で成り立っています。

それぞれの大陸は互いに他の大陸の存在を知らずに楽しく過ごしていましたが、やがて他の大陸の存在に気がついて、世界は変わっていきます。

文化の違いや環境の変化が起こった時、私たちは共存することは可能なのか?

共通の鼓動(A COMMON BEAT)を感じ、お互いを認め合うことはできるのか?

現実の世界で起きている諸課題をイメージするような、メッセージ性の高い作品となっています。

コモンビートに行ってみた

ミュージカルも普段見る機会がない人が、コモンビートを見て楽しいのか?

実際に49期静岡公演を観た私が、オーディエンスの立場になってレポートします。

開催された場所はアクトシティ浜松大ホール。浜松で知らない人はいない、浜松で最もキャパの大きいコンサートホールです。

開演2時間前。

事前に購入したお客さんが整理券配布の待機列を形成していました。様々な年代の方がいらっしゃるんですね。

私もチケットは購入しておりましたので整理券をもらい開場を待ちます。

↑結構前まで行くことができました。

この幕が上がったあと、何が始まるのだろうか…

公演を観る側なのに緊張してきました(笑)

開演冒頭、国境警備隊役の3人が望遠鏡を持って現れて注意事項を説明します。

そのあと上述のストーリーに入っていき、15ナンバー・約90分のミュージカルが繰り広げられました。

大勢のキャストによるパフォーマンスを観るときに私が意識していたのは「誰を観るか」と「どの立場から観るか」でした。

アイドルに例えると、48グループやジャニーズの公演で特定の「推しメン」を見つける楽しさに似ているでしょうか?

しかも、今日の公演は19歳から79歳までが出ていたのですから、年代や立場、役のキャラクターに似ている出演者を見つけたら、舞台の向こう側に立った気持ちになって、熱く応援してしまうことでしょう。

みんなでやることの素晴らしさ

「A COMMON BEAT」の作品そのものに対して「どうしてあの展開はこうなったの?」と議論するのは滑稽かな、と思います。

なぜなら100人が集まっているだけでも立派なストーリーですからね。

現代は、自主自立がカッコいいとされる風潮があるので「みんなでやる」ことに魅力を感じにくくなってきています。

そんな中で「みんなでやる」ことの素晴らしさに改めて気づいたり、公演のクライマックスともなれば私を含めたオーディエンスも「みんな」の一部、ピースに入っているのです。

劇中では4つの大陸の秩序が乱れるシーンがありますが、キャストは思い想いのパフォーマンスを披露していたことが興味深いところでした。

「秩序はなくてもピースは成り立つ」

以上がコモンビートを観た私の感想です!

今後の予定

第52期 名古屋 2019年9月21・22日
名古屋市公会堂

コモンビートを一度観て中身を知ることができれば、今度はキャストが入れ替わるから同じ中身でもまた新しい発見ができそうですね!

名古屋公演の出演キャストを募集しているので興味がある方は公式HPをチェックしてみてください。

特定非営利活動法人コモンビート