競馬において、ファンの心を高ぶらせるのはなんといっても発走前のファンファーレではないでしょうか。
競馬にあまり知らない方でも、ファンファーレを耳にした方はいらっしゃることでしょう。
特にJRAの関東(東京・中山)GI競走で流れているファンファーレは有名です。
このファンファーレはドラゴンクエストでもおなじみの作曲家、すぎやまこういちさんが手がけたもので、1987年から演奏されているものです。
そんな中、このファンファーレ演奏中に近年ある変化が起こっているのです!
↑(こちらの動画 28秒あたりから)
ぱーんぱぱぱーんぱぱぱーん♪
\オイオイ/
ぱぱぱぱーん♪
\オイオイ/
ぱぱぱぱーん♪
\オイオイ/
ぱっぱぱーぱー・・・(以下略)
そう、ファンの皆様のかけ声が入るようになったのです・・・
以前は無かったんですけどね。
いつ頃から叫び始めたのか?
というわけで「オイオイ」の境界線はどこか?
それは、2012年秋競馬にさかのぼります。
●2012 スプリンターズステークス
↑ここではまだオイオイはありませんね。
●2012 ジャパンカップ
●2012年 有馬記念
↑2012年のJC・有馬あたりからオイオイが出始めましたかね〜。
そして、2013年日本ダービーでは・・・
魂の叫び全開です(??)
なぜオイオイと叫ぶのか?
実際GI開催時の東京や中山に行ってみると必ずしもみんながみんな「オイオイ」と叫んでいるわけではないんですよね。
「ハイ!ハイ!」とか「うぉいうぉい」とか叫ぶ方もいるようで、全体的に「オイオイ」と聞こえてしまうようです(笑)
このようなかけ声が入ってしまうのは、皮肉にもこの曲のテンポやリズムに「オイオイ」が乗っ掛かりやすいからといえます。関西GIファンファーレでは「オイオイ」で乗っかれる部分がありません。
ここからは私見ですが、「オイオイ」は若い競馬ファンの方が使われる傾向が多いと感じています。そしてオイオイが完全に定着した2013年頃、フジテレビ系競馬番組「うまズキッ!」が始まりました。
「うまズキッ!」では、AKB48の小嶋陽菜さんや乃木坂46の白石麻衣さんが出演しており、おそらくコールやMIXに慣れている48ファンが競馬場に流入したのが一因ではないか?と推察しているのです。
私は一概に彼らを責めたり、「うまズキッ!」のせいにするワケでもなく、また「オイオイ」自体が良いか悪いかということを述べたいのでもありません。
競馬場の雰囲気や客層は年月を経ることで変わるものですし、古くからの競馬ファンの中には「新聞紙等で手拍子する行為もやめて欲しい」という考えの方もいらっしゃるようです。
オイオイを止めた?NHKマイルのファンファーレ
そんな中、NHKマイルカップのファンファーレに注目しました。ほかのGIファンファーレに比べて「オイオイ」が小さくなっていたのです。
NHKマイルカップのファンファーレは例年NHK交響楽団(となかまたち)が演奏していますが、テンポをスローにしていることが分かります。これだけでもオイオイ厨には少なからず効果があるようです。
まぁJRAが「オイオイコール禁止」とは言わないでしょうから今後も関東GIに限って「オイオイ」が起こり続けるのでしょうけど、競馬を楽しむという本来の目的から外れないようにならなければいいかなぁ、と思いますね。