NHKをぶっ壊す

ソニーがNHKが映らないテレビを販売?実現するためには?

ソニーの株主総会で、株主から「NHKが見られない製品」の要望があったといいます。

株主「日頃からソニー製品が好きで使っているが、ぜひほしいのは「NHKが見られない製品」だ。テレビを設置すると受信料を取られる。ワンセグでも同じ。将来、インターネットでも取るそうだ。民放もBSも見られるがNHKだけ見られないテレビ、NHKだけ撮れないブルーレイ、将来的にはNHKに接続できないプロバイダも検討してほしい」

吉田社長貴重なご意見として参考にしたい

(引用:SankeiBiz

NHKが見られないテレビの背景

東京地裁が2017年3月、計約19億3000万円の支払いを命じた東横イングループとの訴訟の控訴審はホテル業界にも大きな反響を呼びました。

ホテルの場合、1部屋ずつにテレビが設置されていることで「全部屋払わなければならない」とみなされ3万4000台分のテレビの受信料を支払うべきという判決が下されました。

ホテルのテレビを使っても使わなくても、NHKからしたら「テレビを置いているから払え!」というスタンスにしか見えません。

NHKの受信料を払っている人たちからしたら、NHKを見ていないのにテレビがあるから受信料契約しているという人が多いのです。もはや無理に押し付けられて商品を買わされているのと一緒なのです。

ソニーからNHKが映らないテレビが発売!?

そんな株主総会の意見を反映してか、ついにソニーは腰を上げましたかね??

ブラビア「BZ35F/BZシリーズ」

7月6日に発売するブラビアが「NHKが映らないテレビだ」とネットで話題になっています。

しかし趣旨は違うようで、オフィスや学校のプレゼンテーションツール、商店や宿泊施設のデジタルサイネージ用途として企画された商品だといいます。それでもチューナーのないTVであることは間違いないので、このタイミングで盛り上がるのもわかる気がします。

ソニーが本気出せばできると思うけど・・・

NHKが映らないテレビが発売できない理由

NHKが映らないテレビがこれまで発売できていない最大の理由は「特許」にあります。

この件で切っても切り離せない会社が「アルダージ株式会社」です。

アルダージ株式会社は、デジタル時代の錯綜した特許問題を協調して解決し各社の競争をクリエイトしビジネスを活性化するツールを提供するために、2006年7月に設立されました。
複数の当事者が所有する必須特許を一括して許諾し(パテントプール)、特許権者と事業者双方の利便性を追求する事業を展開しております。(引用:会社概要|アルダージ株式会社-ULDAGE)

アルダージがテレビに関する特許をたくさん取っており、この会社が承認しないと今のテレビ受像機に刺さっているB-CASカードが発行できないといいます。

やはり、NHKだけが映らないテレビを作ろうとした方が過去にいるそうです。

筑波大学の掛谷英紀准教授によると、「個人的に作ることができたとしてもB-CASカードを与えてもらえないだけでなく特許権の侵害で犯罪になる」といわれています。

NHKが特許権の許諾をアルダージに与えていて、普通のテレビだと特許権が100円、BS付きだと200円、特許の使用料を与えています。テレビは全ての電波が受信できるように作らないとアルダージが特許権に引っかかってしまうそうです。

また海外のテレビも日本に持ち込んでも日本のデジタル放送は映りません。

「なんだ、特許権を変えればいいじゃないか」と思いますが、様々な特許に守られていて複雑に入り組んでいるため未来永劫特許を変えることができないとされています。

「NHKが映らないアンテナ」は実用可能

そこで考えられているのは、テレビ(受像機)は変えられないけどアンテナを変えることはできるというもの。

NHKが映らないテレビを実現した商品として「iranehk(イラネッチケー)」があります。

↑これはUHF26ch、27ch(関東広域圏の場合)のデジタル信号を遮断するフィルタ装置であり、テレビのアンテナとケーブルの間に取り付けるような感覚です。

このイラネッチケーを利用すると他のチャンネルの映像が乱れることなくNHKをフィルタリングできます。

このイラネッチケーの技術を利用したアンテナを立てれば・・・ NHKが映らなくなるワケです。

現時点ではかなりハードルの高い「NHKが視聴できないテレビ」の発売。

もし登場した場合、NHKの反応はいかに。