毎度おなじみ、Wind.でございます。
今回は、高知の嶺北に若者が集まっている現象について私見タップリに書いていきたいと思います。
先日、3回目の高知訪問を果たしました。
過去2回は絶好の青空が私を迎えてくれましたが、今回は滞在3日間ともどんよりとした雨模様。
それでも、雨の高知も画になります。
2015年11月

高知・本山町の標高800mにある「だいちハウス」で私は矢野大地さんに出会いました。
あれから2年・・・

2年前たった1人で乗り込んだ山奥の地域にこれだけの若者が集まれる環境ができたんだって思うと感慨深い。それぞれが、それぞれにストリーを持っていて、それぞれに悩んでる。それがほんと面白い。だから、こうした場所をもっと増やして行くし、僕はまだまだ前に進むよ!いくぜ! pic.twitter.com/zvp4QWqbmj
— 矢野大地 (@123Vaal) October 18, 2017
この場所には、のべ1000人以上が訪れるようになり、移住者も増えています。
だいちハウスのすぐ近くにある「ぶんたハウス」
大豊町にある古民家「ハヤシはうす」
そして本山町内に只今建設中のシェアハウス「わんく」

など・・・
この界隈には今、次々と新スポットができています!
なぜこの山深い場所に若者移住者が憧れを抱いているのでしょうか?
「イケダハヤトが移ってきたから」
確かにイケダハヤトさんはブロガーを中心に高知の魅力を伝えてきたことは間違いありません。ただ、それだけで終わる話ではありません!
①自然が豊か

何も無い場所に住むためには、豊かな自然が欠かせません。
なぜなら、自然が豊かでないと食べ物も育てられませんし、生活もできないからです。
高知の嶺北地方は棚田が目立つし、作物を育てるスペースも十分にあります。
中にはイノシシやシカを解体して食べることもあったようです!
②空き家をシェアハウス化し、ローコストで住める環境を作った

2015年ごろに移住してきた若者たちは、そんな自然の中にある手付かずの古民家に着目してリフォームし、住居としてきました。
それらは一人暮らしのウサギ小屋みたいなものではなく、大家族が住んでもスペースが余るほどの大きな家です。
そこを共同生活の場にするという発想にたどり着くまでには、そう時間はかからなかったことでしょう。
③コミュニティを作り、楽しいことを行った
若者の里山移住で気になるのは、人とコミュニケーションが取っていけるのかという不安要素があることです。
そんな中、高知に誕生したのが「ONEれいほく」というNPO法人です。
ONEれいほくは若者に希望を持てる社会を作るというビジョンを掲げた団体です。ONEれいほくを引っ張るのは20代の嶺北在住者たち。地方に若者を呼び寄せる団体。れいほくの課題に触れて課題を抱える若者に自分を取り戻してもらうために活動をされています。
農業実習などを通して自由な生き方や価値観を掴んでいく「半農半Xインターンシップ」の取り組みは、私も体験してみたいなぁと思いますね^^

↑こちらはONEれいほくが年4回発行している季刊紙「ワカゲノイタリ」。
滞在2日目の夜にONEれいほくの会議に飛び込みで参加しました。
熱く、時には楽しい議論が繰り広げられていましたが、この会議の中で感じたのは、あまりガツガツしていないというところです。興味があれば誰のアイデアでも聞いてもらえそうな雰囲気がありましたね。
さきほどの「わんく」も「何がなんでもチャンスを掴んでやるー!」というギラギラしている人向けというよりは、都会暮らしに疲れた人や新しい環境で再起したい人がターゲットとなっているようです。
このような移住リスクを払拭する取り組みは、とても重要ですね。
まとめ
①自然が豊か
②空き家をシェアハウス化し、ローコストで住める環境を作った
③コミュニティを作り、楽しいことを行った
高知でお会いしたある方が嶺北地方を2日間廻り終えた際に「高知に来ているはずなのに高知に来た感じがしない」と言われていたのを思い出しました。
つまり世間一般の高知といえば依然として海のイメージが強く、山に対する印象はまだまだ薄い。だからこそアイデアと挑戦する魂が目覚めるんだなぁ、と。
今回の訪問を終えて、私はまだまだ高知に若者の移住者が集まっていくと思ったし、同時に最先端の学び場になるだろうなぁと確信しました!
新しい文化の発信源は今、海から山へ移り変わろうとしています。