高知には様々な建築物がありますが、私が強く惹きつけられたマンションがあります。
高知市薊野(あぞうの)にある「沢田マンション(以下、沢マン)」です。
このマンション、ほかのマンションとは一線を画した特徴があります!
(※管理人様の許可をいただいて撮影しております)
Contents
沢田マンションの凄いところ
素人が建てたマンション
沢マンは、沢田嘉農さんと裕江さん、その子たちが造り上げた建築物として知られています。設計図は嘉農さんの頭の中にあり、1972年に竣工しました。
他の集合住宅にはない独特の外観は「日本の九龍城」とも呼ばれていますが、私が例をあげれば「日本のカサ・ミラ」だと思っています。
クルマも上れるスロープ!

沢マンの入り口に入るなり飛び込んでくるのが1階から3階まで続いているスロープです。もちろん階段を使って上のフロアへ移動することができますが、階段の上り下りが大変な利用者にとってはスロープのほうが有難いといえます(沢マンにはエレベーターはありません)。
また、このスロープは軽自動車が通れる幅にもなっているので2階の住人がここを通って入り口に駐車することも可能になっているようです。
同じ間取りは存在しない!
「人として生まれた以上、どれだけのことができるか試してみたい」という嘉農さんのスピリットにより誕生した沢マン。設計図は存在しないとのことで、まさにセルフビルドを極めた建物。同じ間取りが存在しないため、同じマンションの別の間取りに引っ越すこともされたそうです。
また部屋番号も通常のマンションなら1階「101、102、103・・・」2階「201、202、203・・・」となるところ部屋番号がバラバラ!!入居者が決まった順番に付けられたそうで、現在も正しい順番に直ることはありません。
動物も住んでいる!

正しくは管理人の方が飼っています。

5階の管理人の住居にはブタと鶏が!鶏が生んだ卵を食べたりされているんでしょうか?

また夜に出かけようとしたら猫に遭遇しました(ピント合わなくてすみません・・・)
猫も住み着く沢マンです(笑)
屋上が畑!

屋上にはクレーンが乗っかっています。

そして畑が広がっており作物が育てられていました。今どきこういうマンションは探してもなかなかありませんね!
宿泊してみた
「マンション」という名前が付いていながら短期の滞在も可能になっており、なんと
1泊から宿泊することができます!!
今回宿泊したのはシングルの洋室(3階・22号室)。ちなみにシングルは(2階・5号室)もあり、こちらは和室。部屋が空いていれば予約をすることができます。料金は1泊3,500円からで、利用時に現金にて支払います。

中はご覧のように広々〜!

カウンター付キッチンもあって1人で泊まるにはなんとも贅沢ですね〜!
壁には沢マンを訪れた有名人のサインが飾ってありました。
沢マンの周辺はローソンやスタバをはじめ、スーパーマーケット、TSUTAYA、ヤマダ電機・・・が徒歩圏内にあってかなり便利です!

少し足を延ばせば銭湯(高知ぽかぽか温泉)やコインランドリーもあって立地はかなり良いといえます。
沢マンに住むためには?

今も希望があれば貸し出している沢マンの部屋。入り口にあった案内を見た限り、月35,000〜45,000円の部屋が3つほど対象になっていました。当然安い家賃の部屋は日当たりや部屋の広さなど条件が厳しいものになりますが、一人暮らしの若者が住むならばこれほど個性的なマンションもないはず。
今回ここで書いた内容はごくごく一部ですので、以下の本を読んでいただければさらに沢マンに興味がわくこと間違いなし!
高知市内に滞在するなら、沢マンの宿泊は思い出に残ることでしょう。