ビットコインの今さら聞けないこと & 他の仮想通貨は必ずダメになる理由

最近、仮想通貨「ビットコイン」が話題になるようになりました。

ビットコインを聞いたことはあっても、簡単に説明するのは難しいと思う方が多いようですので、まずはそちらから解説していきます。

ビットコインとは?

(出典:kabutie.co.jp)

ビットコインはブロックチェーンと呼ばれています。ビットコインはナカモトサトシさんと名乗る人物によって投稿された論文基づき、2009年に運用が開始されました。

例えば、ブロック(透明な箱)があり、その中に取引の記録が書かれています。ブロックは透明なので、取引の記録は誰でも閲覧できます。そこに新しいブロックがチェーン(鎖)として繋がれています。実際にチェーンがあるわけではありません。

その取引の記録は分散されたコンピューターのネットワーク上に有しています。ネットワーク上に「1つの大きな取引台帳」を持っているようなものです。

定義でいうとお金ではありません。価値を持つ電磁的記録です。ですから今までの各国政府が発行している通貨(円やドル)とは別ものです。

日本銀行は国の通貨として円を発行しています。アメリカではドルを、イギリスではポンドを・・・というように発行母体が明確になっていますが、ビットコインは発行母体がありません。またビットコインの価値を与えている存在がありません。自国の通貨を保護するための政策は為替相場でもしばしば起こります(為替介入など)が、そのような行為がビットコインではできません。

ビットコインの規模

ビットコインの資産価値(時価総額)は、2017年7月現在で約4兆1100億円といわれています。

日本の企業でいうと、JR東日本の時価総額(約4兆300億円)を超え、デンソーの時価総額(約4兆2400億円)に迫る勢いです。(※数値はいずれも2017年8月2日現在)

ビットコインの市場規模を、これら日本の大企業と同じテーブルで比較することはできません。なぜならビットコインそのものの指標がないからです。指標がないから、今のビットコインのレートが高いのか安いのか判断することもできません。

会社の場合、PER(株価収益率)で判断することができます。PER=時価総額(=発行済み株式数×株価)÷純利益が相対的に高い銘柄は「買いだ」という判断が可能となります。先ほどのJR東日本の場合は14.5倍、デンソーは15.1倍です。しかしビットコインの場合はPERをはじめとした判断材料が一切無いどころか、決算や事業内容も存在しません。

1ビットコイン(BTC)のレートが30万だから高いのか、10万だから安いのかも、実際のところは全く分かりません。利用者が勝手に高い/安いを判断しているのに過ぎません。

ビットコインはなぜ盛り上がっているのか?

そういった指標が無いにも関わらず、ビットコインが注目を浴びているには理由があります。

安全な資産だという認識が広がっているのです。

ビットコインについて知らない人にとっては「怪しいんじゃいの?」とお思いかもしれません。

ところが世界情勢をみてみると、2013年のキプロスの預金封鎖や、途上国の金融不安によってビットコイン買いが発生して、相対的にビットコインは安全とされるケースが出始めました。

ビットコインに限らず、ドルや日本円、金などのコモディティ商品なども絶対に間違いなく大丈夫とはいえません。

ただ最近では企業や国家の信用が長期的に低下しているとみています。貸したお金を返さない国家や借金だらけで破産する大企業に比べたら、“まだ”仮想通貨のほうがリスクが低いと思う人が出てきているということなのです。ビットコイン自体も大きなリスクが存在していることも知らずに・・・

最近の高騰は中国からの資金が大部分を占めているとの見方が多いです。人民元安が進む中国経済への不安から個人を中心に人民元からビットコインに移していることが多く、現在ではビットコイン取引の約8割が人民元建てといわれています。

ビットコインはどこで使えるの?

オンライン/オフラインを問わず、多岐に渡る店舗で利用が可能になっているようです。

ビックカメラ(全店)

DMM.com

メガネスーパー

民宿はまなす(宮城・気仙沼市)

Marvelous Queen 東京(超高級デリバリーヘルス)

また、LCC(格安航空会社)のピーチも、2017年内にビットコインで航空券を購入する決済システムを導入する予定です。

LCCのピーチ:ビットコインで航空券購入可能に、国内初-年内に(Bloomberg)

仮想通貨の分裂と乱立の先に・・・

そんな中ビットコインに「分裂」という現象が起きました。

はじめにビットコインは「1つの大きな取引台帳」だと書きました。そのまとまりは分散・分裂を繰り返してさらに増殖しているのですが、ある問題が発生していました。

簡単にいうと、あまりにも利用者が増え、ビットコインそのものの性能が不足(取引能力の不足)が明らかになったのです。取引能力が不足すると、手数料が低かったビットコインの送金手数料が高くなるなど、利用上のデメリットに繋がりかねません。

様々な利害関係者が解決策を出し合いましたが、大手採掘者のVia BTCがハードフォーク(元に戻れない分裂)させることを発表。

この分裂によりビットコインキャッシュという新たな仮想通貨が誕生したのです。

「ビットコイン分裂」Bitcoin Cash実行も支持1%で絶望 分裂を諦める可能性も(bitcoin news)

世を現在進行形で騒がせるビットコインキャッシュ(Bitcoin Cash)が、ビットコインのブロック高478558よりソフトウェア・クライアント「Bitcoin ABC」でBitcoin Cashのプロトコルに切り替わったことが、8月1日10時24分に確認された。ビットコインのブロックはおよそ10分に1度生成されるように難易度が調整されているため、1.5%のハッシュレートしかもたないBitcoin Cashは、12時間(720分)近く採掘しなければ新しいブロックを1つ生成することができない。Bitcoin Cashには新しい難易度調整アルゴリズムが内蔵されているが、それにしても6ブロック採掘しなければ調整も起こらない。継続は絶望的だ。

ところがビットコインキャッシュが今後発展し高騰するかは誰にも分からないのです。「ビットコインキャッシュが上がる」と言い切っている人は、あくまで利害関係者や利用者が期待を煽っているに違いありません。

そして今回の分裂は、今回だけとはいえないかもしれません。なんでもありの仮想通貨ですから、今後も分裂騒動が起きてそのたびに新たな仮想通貨が誕生する可能性は大いにあると考えてもイイと思います。

他の仮想通貨は必ずダメになる

そこで頭に入れておきたいのは、多くの仮想通貨はやがて潰れていくということです。

ビットコインですら危ない通貨といわれているのに、それ以外の仮想通貨は「便乗で作られたまがい物」といわざるを得ません。

かつての「規格争い」を思い出すと分かりやすいかもしれません。ビデオテープでは「ベータ」と「VHS」が激しい規格争いを起こし、やがてVHSが席巻しました。

次世代DVDでも「ブルーレイ」と「HD DVD」が争ってブルーレイが、メモリーカードの規格でも「メモリースティック」「コンパクトフラッシュ」「SDカード」と多種多様だったのに、最終的には「SDカード」が覇権を握っていったのです。

利用者の多いものが最後に生き残るという市場原理は、仮想通貨の世界でも同じように働くことでしょう。もしビットコインが大失敗して無価値なモノになってしまう確率よりも、他の仮想通貨がダメになっていく確率のほうが高いです。なぜなら知名度や規模に差がありすぎるからです。

まとめ

ビットコインそのものも今後どうなっていくか分かりませんし、世の中にどのような役割を果たしていくか分かりません。

現時点ではビットコインを含めた仮想通貨のことをさらに勉強して、今後の動向を見極めていく必要があると思いますね。