プレミアムフライデーはなぜ失敗したのか?

2月24日から政府主導で始まった「プレミアムフライデー」。

毎月最終午後3時(15時)に仕事を終えることを促し、消費喚起や余暇を充実させることを目的としているようですが・・・

実際の導入率は低い

政府や経団連は働き方改革の一環として、「プレミアムフライデー」を実現しようとしているが、実際に導入する企業はどのくらいあるのだろうか。働く男女に聞いたところ「導入する」と答えたのは3.4%にとどまった。カルチュア・コンビニエンス・クラブ調べ。

(引用:プレミアムフライデー「導入」は3.4%、何をする? – ITmedia ビジネスオンライン)

そして・・・

働き方改革の一環として政府が推進するプレミアムフライデーに、自社では実際に社員の 3時退社を実施したか、また今後はどうするつもりか<中略>全体としてみると、「実施した」と答えた企業はわずか 2.4%で、実施しなかった企業が 97.6%と 圧倒的に多い。また、このうち「実施せず今後も実施する考えはない」とする企業が 69.8%とほぼ7割に及び、「実施していないが今後の成り行き次第で考える」とする企業は27.8%だった。
このように、現状では中小企業のほとんどがプレミアムフライデーには参加しておらず、今後の広 がりも限定的と予想される。

(引用: 中小企業における働き方改革とプレミアムフライデーについて-大阪シティ銀行)

皆さんの周りで「今日はプレミアムフライデーだから15時に帰れた」と言っていた人はいたでしょうか?

それどころか・・・

「今日も残業だった」

「残業4時間あったとは」

「残業時間がプレミアムでした」

などのコメントがSNS上で見られる始末。

なぜプレミアムフライデーは普及しないのか?

どうしてプレミアムフライデーを導入しない企業が多いのでしょうか?

それを知るカギは「間違った政府の目論見」にあります。

実際に月末の金曜日は締めの関係もあったりするので、忙しくてしょうがないんですよね〜。ただでさえ定時を目標にして効率よく仕事を進めようと努力していても、月末だから2時間早く退社を促すなんていう会社は思考がお花畑なのではないか?と。

政府の思いつきでプレミアムフライデーを始めたものの、ほとんどの企業が「やろう」と言わないのは、実際に施策を実行するには各職場の労働協約を変更しなければいけないという点にあると思います。

今大企業が取り入れている働き方の一つに半日有休という制度があります。文字通り半日を有給休暇に宛てるものですが、午後に半日有休を使えば、実質早帰りできてしまうようなものなのです。

このように、一人ひとり充実した余暇を取れる制度がある会社(特に大企業)では、“15時退社”を実現させるためだけに労働協約の改定にエネルギーを注ぐことはデメリットにしかならないのです。

結論としてプレミアムフライデーの施策を実行するためには、社会全体が15時退社を制度化するシステムを構築しないといけないと思います。鳴り物入りで始まったプレミアムフライデーですが、6回目にして既に関心が低くなっている感は否めず、現時点では失敗と断言できます。

プレミアムフライデーに頼らない、各職場実態に基づいた働き方改革が必要です。