毎度おなじみ、Wind.でございます。
ライフメディアで「2016年は良い年だった?」という意識調査あり、その結果が公表されています。
・・・みなさんに2016年がどんな年だったかお聞きしました。もっとも多かったのは「普通の年だった(46%)」でしたが、何事もなく平穏な一年であることも良いことですよね。また、「とてもよい年だった(7%)」「良い年だった(24%)」と、ステキな一年を過ごした方も多くいらっしゃいました。残念ながら、「悪い年だった(16%)」「とても悪い年だった(7%)」とお答えに方もいらっしゃいました・・・(後略)
↑これを見て私は疑問に思ったのです。
そもそも「普通」って何だ?
何事もなく平穏な一年だったら、それは良い年だったのではないのか??
普通とは・・・
まずは辞書で引いてみました。
特に変わっていないこと。ごくありふれたものであること。それがあたりまえであること。また、そのさま。
(引用:goo国語辞書)
普通が「中の上」と捉えられる風潮
Perfumeの「Dream Fighter」という曲の1番Aメロ部分には、こういう歌詞が入っています。
ねぇみんなが言う「普通」ってさ
なんだかんだっで実際はたぶん
真ん中じゃなく理想にちかい
だけど普通じゃまだもの足りないの
最近の社会は、格差が激しくなったと言われて久しいです。つまり、上と下の差が大きく開くようになった。
そんな中「普通」という概念は良くも悪くもないという中間的な性質ではなく、どちらかといえば良いことではないのか?ただし、その位置では到底満足しないという「夢追い人」の表現となっています。
普通という概念は、人によって異なっている
どんなに万人から見て対象とする人物が良くても悪くても、その人自身の基準によっては「普通」になってしまいます。個人の感覚によって左右されるからこそ「普通」という言葉が使い勝手の良いものになってしまっているのです。
例えばフルマラソンでいつも3時間を切っているAさんが最近のとあるマラソン大会で3時間を切りました。この場合、記録の面では「普通」だと感じます。
一方平均4時間30分で走るBさんも同じマラソン大会に参加したところ、4時間31分というタイムが出ました。この場合も「普通」だと感じるはずです。
このように、記録に差はあっても各々が普通だと感じる点は違うのです。むしろBさんから見ればAさんの記録は理想的だと思っているかもしれません。
冒頭のアンケートに戻りますが、回答した46%の方々が思っている「普通」の内容は、どれも同じものではないのは調べずとも分かります。もしかすると「普通の年」ではなくて「良い年」または「悪い年」だったのではないかと思うわけです。
「普通」は存在しない
そう考えると普通は存在しないのではないでしょうか。
変化の中で生きているのに、特に変わっていないなどあり得ないのです。もし普通だと思うのであれば、それはある程度の環境・変化の中で身体が適応できているから「変わらない」と思っているだけなのでは?
映画のレビューなどで、こんな言葉を目にすることがありました。
「普通に面白い映画だった」
↑「面白い」という言葉に「普通」をつけると、何か抑えられた感じがします。メチャクチャ面白かったわけでもないが、かといってつまらなくもなかったという表現をしたいがために普通と入れてしまうんでしょうね。
普通には「特別」の対義語的な意味合いで使われることが多いようです。だったら単に「面白い映画だった」って伝えたほうがいいですよね。
そう考えると、世の中に普通なことは存在しないのかなぁ。
あなたが思っている「普通」は特別なものだと思いますよ。
普通で終わらせない人生にするために
「普通」絡みで読んでみたこちらの本、非常に良い本でした。
普通という概念を捨てて良い年、良い人生を過ごすためにまずは色々試してみることから始めましょう。