お正月の風物詩となっている東京箱根間往復大学駅伝競走(以下、箱根駅伝)。
東京・大手町から箱根・芦ノ湖の10区間を2日間で往復する歴史と注目度の高い駅伝としていわずと知れた存在です。
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箱根駅伝といえば・・・
やっぱり箱根の山なくしては語れません。小田原中継所から芦ノ湖まで、国道1号線に沿って標高差864mを上り下りするコースは、箱根駅伝最大のハイライトです。
5区が往路の山上り、6区が復路の山下り。往路の小田原中継所が箱根寄りに移動されたため、第93回大会(2017年)は5区/6区とも同じコース・同じ距離(ともに20.8km)で行われます。
近年、特に5区の山上りで圧倒的な成績を収めているランナーには「山の神」の称号が与えられるようになりました。今回もこの区間から山の神が現れるのでしょうか?
箱根へ行くには?
新宿から小田急ロマンスカーがあります。所要時間は1時間20分〜1時間40分ほど。特急料金(890円)を含めると新宿から片道大人2080円で行けます。

↑ここから箱根登山鉄道に乗り換えて強羅行きの電車に乗ります。昼間は15分間隔で箱根湯本駅を発車しています。
※箱根登山鉄道は台風の影響で2020年1月現在、運休中です。
小田原駅からの鉄道運賃(大人料金)
箱根湯本駅まで | 320円 |
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塔ノ沢駅まで | 370円 |
大平台駅まで | 450円 |
宮ノ下駅まで | 590円 |
小涌谷駅まで | 630円 |
2019年10月1日運賃改定
※小涌谷駅から先の区間へ乗ってしまうと箱根のコースから外れてしまいますのでご注意を。

↑バスという選択肢もありますが、1月2日は10時55分ごろから14時ごろまで、3日は7時40分ごろから10時20分ごろまで車両規制が敷かれるため箱根登山鉄道のほうが安心です。
それでも混むことが予想されますので時間に余裕を持って向かってください。
大平台のヘアピンカーブ
このヘアピンカープはTV中継でもチェックポイントとして度々映ることで知られています。6区の選手たちが猛スピードできついコーナーを下るところが見どころです。

↑箱根登山鉄道・大平台駅を出るとそこはもう箱根のコース。右に曲がって3分ほど歩くと・・・

↑こちらのヘアピンが見えてきます。クルマでドリフトすると気持ち良さそうですが、当然できません。

↑こちらがヘアピンの先端から見た様子。下り方の違いが選手によって違うので、見慣れてくると各ランナーの実力の差が分かると思います。
小涌園前の踏切

↑小涌谷駅近くにある踏切の前を駅伝ランナーが通過する時は、列車を踏切の直前で一旦停止させています。
ここも映像で見るよりも急な坂なので、列車を停めてくれるところは選手のペースを乱さないことに寄与していますね。
三河屋旅館前の直線
もうひとつ、小涌園近くでマニアックなポイントを。

まずは、小涌谷駅を出て右手の階段を上がっていきます。

↑その後、片道一車線ほどの通りを一気に上っていきます。

↑走っていないのに息があがってしまうほどの急坂を上っていくと・・・

↑箱根のコースに出てきます
↑実は(こちらも中継で出てくる)小涌園前をショートカットしてきたのです!

↑この垂れ幕、見たことありませんか??

小涌園前はあまりにも人が多いので、少し離れたところで見ると混雑も少ないはずです。

国道1号線最高地点
標高874mにある山上りの最高地点です。
芦ノ湯付近までいくと登山鉄道は通っていないので、箱根登山バスで芦ノ湯停留所まで向かうことになります。

↑箱根の山がいかに容赦ないコースが、この写真を見てもお分かりいただけるでしょう。この山をほぼペースを落とさずに上っていくのだから選手たちのスタミナには脱帽です。

↑選手がここを上りきるのは1月2日の13時20分ごろ。

↑高低差864mを上りきった選手たちの息づかいが間近で感じられます。時間に余裕がある方は防寒対策をして出かけるべし。
5区/6区の沿道観戦で注意すべきこと
平野部の他の区間と大きく違うのは、歩道が少ないことです。

ランナーも間近で見ることができる反面、中継車やパトカー対向車両が数多く通過していきます。自撮り棒の使用はもってのほかですし、沿道スタッフの指示に従うのがいいと思います。
また以上に示したポイントはかなり冷え込むことが予想されます。
防寒対策を万全にして、駅伝観戦を楽しみましょう。