北海道新幹線と函館市内を結ぶアクセス列車「はこだてライナー」を1往復しての感想を書きます。
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使用車両は733系1000番台

はこだてライナーには733系1000番台(3両編成)が利用されます。これまで新函館北斗〜五稜郭は非電化だったため気動車しか走れませんでしたが電化されたことによって所要時間がわずかながら短縮されています。
快速はこだてライナー函館行きは途中五稜郭のみに停車して最速15分。普通はこだてライナー函館行きは七飯、大中山、桔梗、五稜郭と全ての駅へ停車し22分ほどの所要時間です。
行先表示板はLED対応です。
快速の表示

普通の表示

ここからは良かった点、悪かった点を私見でお伝えします。
○(新車だけに)清潔感のある車内

はこだてライナーのエンブレム。函館山とロープウェイ、五稜郭があしらわれています。

新車のにおいが残る車内。ベンチシートは基本的に緑色ですが優先席は赤色。つり革も黄色になっていて分かりやすくなっています。

○ドアが半自動になっている
駅に到着してもドアは勝手に開きません。これは函館が寒冷地であることに配慮したもので、ホームに停車してボタンのランプがついているときに、乗降客は「あける」ボタンを押します。こういった配慮は嬉しいかもしれません。

○函館ライナー→新幹線の乗り換えがラク
函館駅から、はこだてライナーで新函館北斗駅へ到着!すると新幹線へは平面乗り換えが可能になっていました!

乗り換え改札の目の前・11番ホームに上りはやぶさが見えます!はこだてライナーはそもそも新幹線との乗り継ぎが考慮されており、乗り換え時間にも余裕を持たせています。
×下り到着後は跨線橋を渡らなければいけない

一方、下りはやぶさは必ず12番線ホームに到着します。ここに到着した列車はいったん全て回送扱いとなるため、事実上の降車ホームとなっています。はこだてライナーへアクセスするためにはいったん階段を上って歩かなければいけません。11番ホームに止まれるようにできないのかなぁ。。。

新函館北斗駅では特急を含めた全ての列車が停車するようになりましたがこの駅から多くの乗客が利用する列車は、はこだてライナーとなるでしょう。
×在来線ホームが狭い

はこだてライナーは3両編成のため、特に開業日ははこだてライナーに乗り下りする乗客で1・2番ホームが混雑しました。係員がいなかったら大変です!
なぜ新幹線の駅は函館から離れているのか?

北海道新幹線の函館側の終着駅は「新函館北斗駅」。
駅名に函館と付いているものの、実際の場所は北斗市というところ。新幹線が開業する前は渡島大野駅という無人駅で、この場所が一気に新幹線の駅へと昇格、というか3階級特進といってもいいくらいの主要駅となりました!!
北斗市の皆さんをdisるワケではありませんが、これほど周辺が栄えていない新幹線の終着駅(暫定)は史上初ですよ!
なぜこんな場所に駅ができたのか?北海道新幹線は最終的に札幌まで延伸させる必要があり、函館市内に通すと大きくルートが迂回するからです。

開業ブームが落ち着けば心配いらないと思いますが大型連休がやってくると同様の混雑が予想されるでしょう。その際には6両編成で対応するみたいですが、通勤車両みたいな感じなのでせっかく新函館北斗までゆったりできたのに不便に感じる乗客が多いみたいです。
開業日、七飯駅から乗ってきた地元の女性の乗客が車内の定員いっぱいな状況を目の当たりにして「まるで東京みたい」と言っていました。
電車も便利ですが、レンタカーという選択肢も今後は出てきそうですね。