レビュー

映画「ちはやふる 上の句」感想・青春ど真ん中な描写で爽快感があります

毎度おなじみ、Wind.でございます。

映画「ちはやふる 上の句」がついに公開になりました。

これほど初日を待ち望んでいた映画はありませんでした!原作を読んだ私の視点から感想を書いてみようと思います。

※ネタバレ注意

これ以降は映画の内容が含まれています。

あらすじ

綾瀬千早は、いつの日か競技かるたのクイーンになることを夢見る少女。

小学生6年生の頃、転校生の綿谷新と出会い、かるたに真剣に取り組む彼の姿に接したことがきっかけで、自身もかるたの魅力に引き込まれて行きます。

高校生となった千早は幼馴染の真島太一と共に、かるた部の設立を目指します。古典オタクの大江奏、小学生かるた全国2位の西田優征らの勧誘に成功し、かるた部は無事設立。全国大会での団体戦優勝という目標を掲げ、練習を重ねて行きますが……。

(引用: Ciatr[シアター] )

上の句で描かれていた範囲

映画をチェックするにあたり私が注目していたのは「どこまで実写化されているのか?」という点でした。

コミックス30巻以上ある「ちはやふる」の中で、上の句では1〜3巻、つまり高校1年生の東京都予選までが描かれています。

これが分かると下の句ではコミックスの4・5巻、高校1年生の全国大会が物語の中心となり高校2年生以降は実写化されないことが予想できます。

まぁ原作自体まだ完結されていませんし、2本の映画の中に高校3年までの出来事を収めてしまうと内容がキャラクターの表情や内面が描ききれなくなってしまうだろうから、この選定は正しかったと思いますね。

かるたに賭ける青春は、爽やかだ。

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(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社

小倉百人一首を用いた「競技かるた」はとってもタフなイメージがありますが、かるたの札の飛び方、広瀬すずさん演じる千早から流れる汗、団結して1つの目標に突き進んでいく瑞沢高校かるた部の仲間たち、野村周平さん演じる真島太一が千早に恋こがれる姿が見え隠れするなど…これらが重なって爽やかな青春映画に一転します。

そんな物語を作っていくにあたり印象に残った登場人物がいます。

「机くん」の存在に注目!

瑞沢高校かるた部員のひとり「机くん」こと駒野勉です。もともと部活に入る意欲も無かった彼が太一や千早の情熱を受けて変貌していくところは思わず応援してしまいます。

やがて合宿でボロボロになる部員たちに机くんが持ち前のプログラミングスキルと解析能力で救います。GALLERY012812_3
(C) 2016 映画「ちはやふる」製作委員会(C) 末次由紀/講談社

逆に机くんが東京都予選の試合で勝てず棄権しそうになる場面で、千早たちに励まされ自身を取り戻します。それはこの映画で一番感動したシーンでした。

私は学生時代、とある部活で部員集めをした経験を思い出しました。なかなか集まらなかったり、集まっても頑張れない部員がいたりしました。

「一見必要だと思わない仲間でも、長所を生かせば必要不可欠な戦力になる」

上の句ではそんなメッセージが込められている気がしました。

見終わったあとの爽快感は高く、期待を裏切らない作品です!

下の句も足を運びたいと思います。

千早の姉役は広瀬すずの姉

原作者も教えていましたが、千早の姉にあたる綾瀬千歳役は広瀬アリスさんが務めています。アリスさんは千早役の広瀬すずさんの実の姉であり、奇跡のコラボが実現しました!

ちはやふる 上の句・原作