被災地出身の私が伝えたい、最も効果的な復興支援の方法。

東日本大震災から6年が経過しました。月日が過ぎていくのはあっという間だと、3.11を迎えるたびに思います。

私は福島県いわき市で育ちました。幼少の頃は「福島は大きな地震が起こらないから大丈夫」とか「地盤が固いから近くに原発があるんだよ」といろんな大人たちから聞かされていましたが、そんな固定概念は3.11以降全て吹っ飛びました。

私は震災直後にいわきへ帰ろうとしましたが、すぐには帰れませんでした。というか、帰っても余計なことだからです。

高速道路は自衛隊の緊急ルートとなっていたため使えず、下道も地震で寸断。たとえ抜け道を見つけて帰れたとしても、被災地でのガソリンは配給制になっていたため元へ引き返すことはできませんでした。

2ヶ月後、やっと帰ることができた故郷の姿を見て驚きました。私が小さい頃遊んでいた港や海岸は無残な姿となっていたのです。道の真ん中を崩れた建物が塞ぎ、住宅の土台だけが残っていました。

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5年が経過し、様々な報道では被災地での復興は進んでいないと聞きます。「その理由はなぜか?」については本題から外れそうなので深掘りしませんが、少なくとも自分たちが支援をしていないからではありません。3.11のたびにクローズアップされるチャリティイベントや募金活動も立派な復興支援だと認識していますが、僕が最も有効だと考えている復興支援があります。

被災地の観光です。

募金に関しては呼びかける側が「お預かりした募金は○○を通じて被災者の方々へ届けられます。」や「この募金は全額○○に使われます。」という文言があります。当然使途をはっきりさせるために用いられているのでしょうが、募金者の願いどおりに使われるのか疑問な点があります(ド●えもん募金なんて、ちょっと胡散臭そうですし)。

被災地の観光がなぜ支援につながるのか?それは現地の飲食店や宿泊施設で直接お金を使うことにより、その場所の潤いに繋がるからです。使い道の分からない募金よりも、よっぽどダイレクトな方法です。

「他県から来ても冷やかしと思われるんじゃないか?」という意見があるようですが、全くそんなことはありません。私は昨年自家用車で東北の太平洋側を縦断する旅を行いました。浜松ナンバーでしたがむしろ現地の方々から歓迎を受けました。

車中泊による「東北一周の旅」

宮城県石巻市にある道の駅は深夜でもクルマでいっぱいなのですが、ほとんどのクルマが他県ナンバーです。このように被災地に行くことはTVやネットでは知ることができない情報ばかりです。

たとえば奇跡の一本松はご存じであっても、その周りはどうなっているのか?というのは多くの人は知りません。

↓こうなっています。

【岩手】奇跡の一本松に行ってみたらすっかり観光地化されていた件について

私もさまざまな人に震災の話をして相手から「いわきに行ってみようかなぁ」と言われると嬉しくなります。今もなお避難されている方々が17万人以上。その中には帰宅困難区域で帰れない方もいらっしゃいます。

だからこそ元気な人たちがどんどん交流や行動を起こすことで被災地の現状を知り、復興も進んでいくものだと信じております。