ライフ

わたり食堂・熱海の坂爪圭吾さんの周りに集う人たちは、楽しさに満ち溢れていましたよ!

坂爪圭吾さんが開放している熱海の一軒家で行われた「わたり食堂」に念願叶って行くことができました!

わたり食堂とは・・・

①食べ物やお菓子、飲み物が無料!

②余っている食糧は持ち帰り可能!

誰がお金を出しているのか?それは料理を提供する側のみといっても過言ではありません。

金を払ってでもやりたい仕事としてクルマ好きの私が真っ先に思い出したのは「F1ドライバー」です。F1界では金銭的に厳しいチームがあって、そこでは資金調達のため大スポンサーを連れてきたドライバーを欲しがります。ドライバーからしたら「うん億円払ってでも、モータースポーツの最高峰であるF1のシートに座りたい」という欲求がある。ケタ違いの世界でしか起こらないと思っていましたが、わたり食堂ではお金を貰うこと以外の仕事を身近に感じたのでした。

DSC_0383

↑大きな鍋に入った味噌汁が用意されていました。これを小さなコップに移して食べていたのですが、これが上手にできる方が現れました。すると「味噌を上手に移し替えることって仕事になるんじゃないの?」と言った方が現れて、あとから子ども達が頼んできたのです。小さなことですが幸福度は高いですよ!

「わたり文庫」も絶賛稼働中で、私が前回提供した書籍のほとんどは他の方に渡っていました。手にとってくださった方、ありがとうございます!!

私はこの日、台所の向かいにある本棚から「ぼくはお金を使わずに生きることにした」という本を持っていきました。イギリスで1年間お金を使わずに生活する実験をした当時29歳の青年の記録です。

文句無しで面白い一冊でした!参考にしたいと思います。

DSC_0405

 

私がお邪魔した3回目のわたり食堂には、ざっと数えただけでも30名近くの方がいらしていたでしょうか。仕切りを外して目一杯に部屋を広げていましたが座るところが無いほどの大盛況!前回・前々回はこれよりさらに多くの人が集まったということです。

DSC_0386

↑家の裏手には大きく育った大根が!このあたり、土壌も良さそうです。

DSC_0382

↑こちらは「みんなの財布」。お金を入れてもいいし、困ったときはここから小銭を持っていっていいそうです。

 

なぜ熱海駅から徒歩20分の山あいの一軒家にこれほどの人が集まっているのか?私は坂爪さんの元に日々ヒトやモノがやってくるかという現象が気になっており、それを探るという目的もありました。

山梨と岐阜から訪れた2人組の大学生。そのうちの1人はこのイベントを前日に知ったといいます。江ノ島で喫茶店を開いている女性は自前のコーヒーメーカーをクルマに載せてやってきたそうです。ほかに埼玉や東京からやってきた参加者も多数。浜松から18きっぷでゆらゆらやってきた僕よりも正直凄いなぁ、と。

DSC_0395

ここに来た経緯はそれぞれですが、お会いした皆様方とは話が非常に合いました。通常、みんなが集まる場というのは何かしていても何もしなくても気を遣ってしまうのですが、ここではそういったことは無く気持ちよく過ごすことができました(もちろん、私が何も手伝わなかったワケではありませんよ)。

みんな、こういう場が欲しかったんだね。

今日わたり食堂に参加してみて疑問が解けました。

「みんなでワイワイ過ごせる場が欲しがっていたのだけど、これまで率先して誰かが手を上げることができなかったんじゃないかなぁ。」

このわたり食堂を企画されたのは紛れもなく坂爪さんなのですが、料理を提供する人、コーヒーを淹れる人、飲み食いする人、それ以外のサービスをする人、玄関にいっぱいになった靴を並べる人・・・みんなが主役でした。

こう考えると坂爪さんは、私たちにきっかけを与えていたんだなぁ。今回も大変お世話になりました!

今度も続いていきます。

DSC_0400

熱海を中心にして広がっていく筋書きのない物語に、ますます目が離せなくなりました。

前回(2015年12月)の訪問記はこちら!

熱海にある坂爪圭吾さんの新拠点を訪問・新しい出会いが見つかりますよー!

 

わたり食堂・わたり文庫