VWの不正で評価を上げるスズキの経営判断

世界に衝撃を与えている、独フォルクスワーゲン(VW)の排ガス試験不正問題。

米環境保護局(EPA)の指摘で明るみに出て、VW側が認めたことで同社の株価が大きく下落しました。
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(出典:twitter.com)

VWが認めた不正の規模・・・問題のエンジン制御ソフトウエアは、全世界で1100万台に使われていると述べた。EPAは、このソフトウエアが走行中の排ガス処理機能を大きく低下させるとしている。

対象のエンジン・・・VWは多くの車両に直噴ターボ「クリーンディーゼル」エンジンを搭載している。問題が生じているのはディーゼルエンジン「EA189」で、ジェッタ、ゴルフ、ビートル、VWグループであるアウディのA3など中小型車に搭載される4気筒エンジンだ。

VWはEPAの指摘を認めている。VWは「出荷前の最終検査での結果と実際の路上走行との間に顕著な相違があることが、このタイプのエンジンで確認された」と述べている。VWは7-9月期決算に特別損失として65億ユーロ(約8700億円)を計上し、通期の利益目標を修正する方針を明かした。

米国以外の当局の対応・・・欧州連合(EU)当局は近く、VWの不祥事を話し合うため各国当局と会合を開くと述べている。また、ドイツとフランスの当局者は自動車業界全体に対しさらに詳細な調査を求めた韓国では来月にもVWの3モデルについて新たな排ガス試験が計画されている。 

(引用:
自動車独VWの排ガス規制めぐる不正:一問一答(WSJ)

スズキは「独り身」になって良かったと思う
このVWショックによって「難を逃れた」といっても良かったのは、かつてはVWとの提携関係にあったスズキといえるでしょう。

 ●スズキとVW、資本・業務提携は株でも解消(YOMIURI ONLINE)

VWはスズキの発行済み株式の19.9%を保有する筆頭株主でしたが、スズキが約1億1,000万株の全株式を買い戻したと17日に発表されたばかりでした。

2011年9月、VWとの提携を解消する判断を下したのは、スズキ鈴木修会長兼CEOでした。それから4年・・・国際仲裁裁判所での裁判を経てやっと正式に提携が解消された直後で発覚したのがVWの不正だったワケです。

これはもう「鈴木修氏がVWの不正を知っていたのではないか?」 と思ってしまうくらい絶妙なタイミングです!もし偶然だったとしても、会長の勘が冴えわたっていたと言わざるを得ないでしょうね。

今現在のスズキは「独り身」になって良かったと思います。VWのブランドイメージ低下で追い風を受けるメーカーがあると言われていますが、果たしてスズキはそれに当てはまるのでしょうか?

今後は、後継の鈴木俊宏社長の手腕にかかっています。