「日本も難民を受け入れろ」って言ってる人、今の日本を知らなさ過ぎでしょ

中東やアフリカから移民や難民がヨーロッパ諸国に流入しています。

難民16万人の分担義務化を提案 EU委員長(日本経済新聞) 
欧州「ドイツは血迷ったか…」 独の難民大量受け入れにヨーロッパ人の本音は?(パンドラの本音)

EU(ヨーロッパ連合)がシリアなどからの難民16万人を、EU加盟国が分担して受け入れることを義務付ける提案をしたそうです。2015年内だけで80万人の難民が流入するドイツを筆頭にギリシャ、ハンガリー、イタリア、フランスの数カ国でも数万人〜10数万人単位で難民を受け入れているようです。

米、難民受け入れ枠5000人以上拡大へ 年間7万5000人超に(Reuters)

EUだけでなくアメリカも難民の受け入れ枠を拡大しました。しかしそれらの国々だけでは解決は困難とされています。なぜなら、難民の数があまりにも多すぎるからです。

シリア難民の状況 | クローズアップ シリア
↑こちらのサイトによると、シリアの人口(約2,100万人)のうち、国内避難民が425万人(2013年9月時点)、難民が220万人(2013年10月時点)で計645万人が避難しているといいます。しかしこの統計は2年前のものなので2015年現在はさらに難民が激増していると考えられます。さらにシリア1国だけの数であるため、イラクや北アフリカ諸国の難民を加えるとさらに増えます。

さて本題。「日本でも難民を受け入れたほうがいい」と言っている人がいましたがこれを聞いた瞬間、私は椅子から転げ落ちそうになりました。

少なくとも今の日本ではムリです。

言語が違う

まず、日本は英語圏ではありません。「ドイツも英語圏じゃないじゃん」という意見も出てきそうですが、先進国の中で日本は英語が最も通じない国です。中高で英語の勉強をしているにも関わらずです(笑)外国人と交流する機会がまだまだ希薄な田舎ならともかく、世界最大の都市・東京でさえも、海外の観光客が通りすがりの日本人に英語で道を聞いても正しい場所に辿り着かないほどなんですから。

ということで難民たちは日本語を一生懸命覚えなければなりませんが、日本語って難しいんですよ。「なぜか?」と聞かれなくても、私を含めた日本人でさえ日本語を上手に使いこなしているとは言い切れません。この記事を書いているこの瞬間も・・・

文化が違う
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イスラム圏ではないため、イスラム教徒の生活や慣習を受け入れる場所が諸外国に比べて圧倒的に不足しています。モスクがある場所ならまだしも、イスラムのコミュニティの無い地域に逃れてからは、過酷な生活を強いられることでしょう。

そのあたりは他民族国家ではない日本の特徴ですから「治安が良い」とイメージして今の日本に来た難民はどうすることもできないでしょう。

人間として受け入れたはずの難民が、人間として扱われなくなる 
仮に政府が「人助けのために難民を大量に受け入れた」としても上記の2つの理由だけで、完全に日本での生活に馴染むことができず、人助けには繋がらなくなってしまいます。逆に私たちが「中東諸国で暮らせ」 と言われたら行きたいですか?助けを求められても助けられないのはISILの人質事件でも明らかですよ。

2014年の難民認定者数11人の発表を受けて (認定NPO法人 難民支援協会) 
2014年の日本への難民申請者数は約5,000人に対して、認定者数はわずか11人です。日本の難民認定制度が厳しいという意見もありますが、厳しく対応しなければいけないことを認識している結果だと思います。 今、外部からの圧力で難民受け入れのハードルを下げるようなことがあれば、暴動やテロの標的にされること間違い無しです。

受け入れ体制が全く整っていない日本に「難民を受け入れろ」 なんて、安易に言うべきではありませんし、言われてもやってはいけません。