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東山彰良の直木賞小説「流」はなぜ絶賛されているのか?

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第150回直木賞を受賞した東山彰良さんの小説「流」。

20年に1度の傑作、えらいうれしいですね東山彰良さん 直木賞受賞会見全文(本の話WEB)

「流」は直木賞の選考員が満票で選ばれた作品とのことです。選考委員のひとりである北方謙三氏によると「20年に1回という素晴らしい作品。歴史的な受賞作にもなり得る。大変な商売敵を選んでしまった」と述べたほどです。

「流」のあらすじ
長い小説に慣れていない方は、あらすじを頭に入れておくとよいでしょう。

1975年、偉大なる総統の死の直後、愛すべき祖父は何者かに殺された。17歳。無軌道に生きるわたしには、まだその意味はわからなかった。大陸から台湾、そして日本へ。歴史に刻まれた、一家の流浪と決断の軌跡。台湾生まれ、日本育ち。超弩級の才能が、はじめて己の血を解き放つ!友情と初恋。流浪と決断。圧倒的物語。

(「BOOK」データベースより)

1970年代の中華民国(台湾)は中華人民共和国(中国)本土との対立が強く、上記のあらすじにもあった通り、1975年に初代総統(台湾の国家元首)である蒋介石(しょう かいせき)が亡くなります。蒋介石は第二次世界大戦後、国民党の軍隊を動員して中国大陸に進攻するも、中国共産党に押されて1949年に台湾へ敗退。その後は中国人民解放軍からの砲撃に遭い本土への砲撃計画を考えるも軍事行動に発展することなく両者を挟んだ台湾海峡で緊張が続いていました。

この時代背景を作品の舞台にするだけでも一見難しそう(言うまでもなく登場人物も漢字だらけ)なのに、主人公の内面的な部分がダイナミックに描かれているなぁと感じました。出来事が次から次へとテンポが良いかのように起こるため、イメージに反して読み進めていくことができました。

日本語で書かれた海外を舞台にした小説は枚挙にいとまが無いですが「台湾」という日本から地理的に近い場所で起こった歴史を学ぶ上でも参考になるのではないかと思います。

ところで・・・
実は東山さん、あの「NARUTO」の小説執筆にも携わっているようです!

↑結末は意外なものになっているといいます。良かったらこちらもどうぞ。

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