2015年6月13日に全国公開された映画「海街diary」。
普段はなかなか公開直後の映画を見ないのですが、海街diaryの色々なところに注目していたので時間を作って観に行きました!
(※以下は一部ネタバレになるような部分も含まれておりますのでご注意下さい)
注目したポイント
①綾瀬はるかと長澤まさみの競演
これが実現しただけでも素晴らしいことだと思います。綾瀬さんと長澤さんは年が2つ違いでともに10代から主演級女優として活躍。
そして「世界の中心で愛をさけぶ」では廣瀬亜紀の役を映画版では長澤さんが、ドラマ版では綾瀬さんが務めたなど共通点の多い2人であります。
②夏帆の主演
4姉妹の三女を演じるのは夏帆さん。
夏帆さんといって私が記憶に残るのは「ケータイ刑事 銭形零」です。ケータイ刑事銭形シリーズはかつては若手女優の登竜門と呼ばれていたことがあり、黒川芽以さん、堀北真希さんらと競演した「ケータイ刑事 THE MOVIE バベルの塔の秘密〜銭形姉妹への挑戦状 」にとても興奮しました。
あれから8年、すっかり大人びた(?)夏帆さんが若手女優たちと姉妹役で主演するというところが、ケータイ刑事の映画と共通する部分なのです。
「海街diary」では冒頭こそ山形の旅館がある風景が描かれておりますが主な舞台は鎌倉を中心とした湘南エリアにスポットがあてられています。
江ノ島電鉄の極楽寺駅は何度もカットに入っておりますし、山の上から眺めた湘南の海岸風景がこの映画の最大の見どころではないでしょうか。
●是枝裕和監督が語る「海街diary」の奥深さ、そして撮影でつかんだ手応え(映画.com)
映画.comの記事によると是枝監督の撮影スタッフは、原作者である吉田秋生氏が大切にしている「鎌倉の四季」をスクリーンに映し出すため、1年がかりの撮影を敢行したとのことです。
桜のトンネルをくぐり抜けるシーンは、さすが!の一言に尽きます。是枝監督の作品はどれも丁寧に撮影されているところが好きです。
「この映画は、いったい誰が主役なのか?」という問いかけに対して答えは人それぞれなのではないかと思いますが、私は広瀬すずさん演じる浅野すずなのではないかと思います。他の姉妹とともに1つ屋根の下で生活する浅野すずを中心に物語が動いていくように感じましたから。
続編はあるのか?
ストーリーとしては衝撃的な締め方ではなく、この4姉妹の物語がこれからも続いていきそうな余韻タップリな終わり方に私は感じました。
劇中終盤、長澤さんが広瀬さんに「姉妹はみんなおばちゃんになっていく」みたいなセリフを言われていたようでしたが、このキャストで10年後、20年後の4姉妹の姿を見てみたい気もしないではありません。