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もし同じ選挙区で、異なる候補者2人の選挙活動をすることになったら

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↑桜が咲き始める頃から、支援者は選挙の準備で頑張り続けていた・・・

統一地方選挙ということで、皆さんのお住まいの地域でも選挙の看板が立てられ遊説カーが走り回る時期であると思います。

地域においてこのような活動が盛んになるのが各区市町村の議会選挙であると思います。なぜなら首長選挙に比べて候補者が多く、他の選挙に比べてより身近に候補者に接する機会が多いからです。

皆さんの中にも、職場あるいは地域のコミュニティ等で選挙活動に協力したことがあるかもしれません。

私は1つの選挙区で会派の異なる2人の候補者の選挙活動をした経験があります。

その当時支援していた会派・候補者名は伏せさせて頂くことを前提として、どんな経験だったかをお話しして、同じ境遇の方々に伝えようと思います。

どんな活動をしていたか?
1人の候補者(Aさん)は男性の方で、もう1人の候補者(Bさん)は女性の方でした。お2人とも面識があり、直接お話したことは多いです。

Aさんについてはもともと半ば強引に頼まれてはじめのうちは支援に積極的ではありませんでしたが、Aさんの実績などを理解して支援活動をするようになりました。

Bさんについては、はじめから支援しようと決めており、できることは何でもしていきました。

地方議会選挙はあらかじめ選挙日程が決められているため、お2人の支援のために数ヶ月前から行動しておりました。

告示日までの内容は

・後援会名簿の作成
・後援会宅の訪問
・現役市議会議員(のちの候補者)のビラ配り
・選挙運動用ハガキの記入依頼
・後援会事務所(のちの選挙事務所)開きの準備
・後援会事務所(のちの選挙事務所)の案内地図作成
・遊説ルートの確認・・・etc

告示後、つまり選挙期間中の内容は

・選挙掲示板のポスター貼り
・候補者の決起大会の参加
・電話による投票依頼
・遊説カーの運転・・・etc

と本番に近づくにつれて平日休日問わず選挙活動を行いました。

日々の業務をこなしながら、それ以外の時間はどちらかの候補者の支援に上手く時間を割り当てることは並大抵のことではありませんでした。一方の陣営にいる際、もう一方の陣営に用事がある時は、理由を付けて離れたことは少なくありません。

どちらに投票すればいいのか?
このようなことをしているとき、必ず悩むことは「自分はどちらに入れたらいいのか?」ということです。

そのような場合、私も「1人2票入れることができたらなぁ」と思いました。

しかしそれができたからといって、投票率が上がらない限り意味をなさないような気がするのではないか?と私は思います。

もし、今回の衆議院選挙が「一人2票」だったとしたら(それ、僕が図解します)

例えばAさんを支援している場合は「私はAさんに入れる」と堂々と宣言すればいいことですし、Bさんの支援者にAさんも支援していることがバレても「私はBさんに入れる」と言えばいいことなのです。それが処世術というものです。

「誰が誰に入れたか」を最終的に他人が調べることはできません。これは「秘密選挙」という原則があるからです。

同じ選挙区の、異なる2人の候補者の支援をするような立場になった場合、せっかく当日までの間、それぞれの実績あるいは政策が目の前で聞ける場所にいるワケですから、自身の意向を早々に固めず投票日までじっくり考えるとよいでしょう。

もちろん、じっくり考えすぎて投票に行かなかったということがないように。

経験を通して
最終的に私が支援をした2名の候補者は揃って当選し、現在議員活動を行っています。

両名とも「自分たちの地域をよりよくしよう」という目標は同じです。違うのは支持層や政策、候補者の人柄などです。

こうした地方議員は私たちの地域社会に必要な人材であり、だからこそ多くの住民が地方政治にも関心を向け、投票に行くべきなのです。

今、国政以上に地方の政治に関心を持たない有権者が増えています。地域住民に目を向けず、私腹を肥やす議員も中にはいます。

これからも地方議員が私たちの最も身近な存在であり、私たちのために頑張って頂くことを切に願って止みません。 

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