3月28日、5年に1度の特別なコミケと呼ばれている「コミケットスペシャル(以下、コミケSP)6」が幕張メッセで開催されました。
私が同人サークルを結成してから初めて迎える「コミケSP」でしたので、何が起きるか分からないワクワク感というものを感じていました。
サークル参加者という側から、コミケSPの感想を話していきたいと思います。
通常のコミケとの違い
↑椅子は原則1脚だが、サークルスペース(90×45cm)は変わらず
通常 | スペシャル6 | |
---|---|---|
会場 | 東京ビッグサイト | 幕張メッセ |
参加 サークル数 |
約35,000 | 約5,200 |
頒布時間 | 6時間 | 5時間 |
サークル チケット |
3枚/サークル | 2枚/サークル |
椅子 | 2脚/サークル | 1脚/サークル ※有料貸出で追加可能 |
一般参加の 入場料 |
無料 | カタログ購入に よる入場(1,080円) |
会場内の 飲酒 |
禁止 | 可能 (もちろん20歳以上) |
18禁の 扱い |
衝立の必要無し | 千葉県条例により 衝立が必要 |
1日の 来場者数 |
約15〜20万人 | 2万5,000人 (1日目・公式発表) |
今回のサークルチケットはステッカー制で、1サークルに対して2枚配布されていました。
9時15分に幕張メッセ2ホールに入場し、いつも通り自サークルの設営を行いました。
9時40分頃、コミケスタッフの見本誌チェックを受け10時ごろ、同人誌の印刷をお願いしていた印刷所の担当者にお越し頂きました。
頒布時間は11時〜16時までの5時間。通常のコミケは6時間であり今回は朝遅めに始まったため、体力的にムリの無い形での頒布ができました。
5年に一度の「お祭り」ということで特別に飲酒が認められていました。私も缶ビールを引っかけながら楽しんでいきました。
コミケットスペシャルの参加で感じたこと
①気候が良かった
意外に気づかないところですが、桜が咲く季節に暑くなく、寒くもない気候で行われたことは体力的に助かりました。
②ユルかった
上記の違いを見比べて頂けたらお分かりだと思いますが、参加サークル・規模ともに小さいため盆暮れのコミケにあるような殺気立った一般参加者の隊列は少なかった気がします。
開始早々に駆け込む姿が見られた以外は、一般参加者自体が少なかったためゆっくりと時間が流れていたような気がしました。
③ちょっとした宴会
お隣のサークルさんでは過去のコミケットスペシャルのカタログを持ち込みながらお酒の瓶を用意し、他の参加者たちと談笑するといった光景も見られました。
このようなことは通常のコミケでは絶対できない、良い部分だったと思います。
一方で気になった点もありました。
④OTAKUサミットは何処へ・・・
今回は広く海外からの参加者を募るというコンセプトで行われました。
確かに「OTAKU EXPO」など海外のオタクイベントを紹介するブースはありましたが、多くのサークルは海外からの参加者をあまり意識せず、また海外からの参加者も「言われてみれば少し割合が多いような・・・そうでもないような」的な印象でした。
これは会場の幕張メッセが東京からやや離れた位置にあることも影響しているのかもしれません。
よって私のような最近コミケに参加し始めた人にとっては「小さなコミケ」、これまで何十年にもわたって参加してきた人の中には「物足りなさ」を感じる結果となったようです。
今後に向けての実験だったと思う
コミケSPが幕張メッセで開催された理由の1つが「東京オリンピック時のコミケ会場の確保」だと噂されています。
2020年のオリンピック会場が東京ビッグサイトで行われることは既に決定事項であり、準備期間も含めて「2019〜20年のコミケは何処で行われるのか?」といった話題が広がりつつあります。
かつて幕張メッセで行われたこともあるコミケは1991年夏に有害コミック騒動のあおりを受け使用中止を通告されて以来、行われることがありませんでした。
しかし東京ビッグサイト、幕張メッセに並ぶ収容能力を持つ会場が日本国内に存在しないことから「幕張メッセでコミケが開催できるのか?」を見極めるための予行演習の意味合いが含まれていないワケが無いと私は思います。
幸いにも私が参加した1日目は大きな混乱も無く終了したようです。
そして5年後の「コミケットスペシャル7」 はどんな形で行われるのか?
今後ともコミケを中心にサークル活動に挑戦し続けていきます。