17歳でのF1デビューは良くないことなのか?

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(出典:f1-gate.com)
 
オランダ人レーシングドライバー、マックス・フェルスタッペンが2015年にF1チーム・トロロッソの正ドライバーに起用することになったそうです。現在16歳のフェルスタッペンは来季、17歳でF1デビューすることになります!

マックス・フェルスタッペンとは
1997年9月30日、オランダ生まれ。

元F1ドライバー、ヨス・フェルスタッペンの息子がマックス・フェルスタッペンです。

2013年までカートを操作していたにすぎない彼はその年末からフォーミュラーカーに乗り始めたそうです(それもF3)。

フェルスタッペンが参戦している今季のヨーロッパF3選手権で、自身は6連勝を達成しており、その際はスパ・フランコルシャンとノリスリンクで開催された各3レースのすべてで優勝するなどルーキーとは思えない活躍ぶりを見せています。

ジャーナリストの辻野ヒロシさんの記事によると、F1のシートが空くタイミングもあるので、カートのトップカテゴリー卒業からはやくても4年から5年かけてF1までの階段をかけあがるのが通常だ。それがフェルスタッペンにいたっては半年でデビュー決定。1年でF1実戦デビューを飾るというから、驚きのスピード昇格である」と記されています。

F1ドライバーへステップアップする道

フェルスタッペンのキャリアがどれほど速いかというのは、フォーミュラカーのピラミッドを参照して頂けると分かるかと思います。

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レーシングドライバーにおいて最も基礎となるのはレーシングカートでの下積みといえます。アイルトン・セナやミハエル・シューマッハもここから始まりました。フェルスタッペンがレーシングカートの最高峰「KZ1」で優勝したのは2013年。

フォーミュラカーのカテゴリとしてはフォーミュラ・ルノー2.0という入門版がありますがフェルスタッペンはそこに進まずいきなりF3に進出したのです。

日本、イギリス、ドイツ等で行われているF3やGP3で実績を積むと、GP2フォーミュラ・ルノー3.5というさらに上のカテゴリーにステップアップできます。

そこまでいってもF1まで辿りつける保障がない上に、F1チームに加入してもテストドライバー止まりになることが多いのです。

マックス・フェルスタッペンがレッドブルジュニアに(ESPN F1)

フェルスタッペンは先日、くのドライバーをF1へ導いているレッドブル・ジュニア・チーム」に加わりました。

既に加入しているであるカルロス・サインツJr.(フォーミュラ・ルノー3.5のチャンピオンシップリーダー)、アレックス・リン(GP3シリーズリーダー)、ピエール・ガスリー(フォーミュラ・ルノー3.5でランキング現在3位)を差し置いてF1正ドライバー入りを果たすことになった出来事が、波紋を読んでいます。

F1はまだ早すぎる?
17歳のF1デビューは「F1にとって史上最悪の事態」とビルヌーブ(TopNews)

TopNewsの記事によると、
1997年のF1チャンピオンであるジャック・ビルヌーブは「F1にとって史上最悪の事態」だと批判しているそうです。

「フェルスタッペンが「義務を果たして」おらず、その起用はモータースポーツの頂点であるべきF1のシートを「無意味」なものにしてしまう」

「彼(フェルスタッペン)を破滅に追いやるか、あるいはすぐに成功できた場合はF1が無意味になってしまうかだ」
 

「F1はどうなる? 何の価値もなくなってしまうよ」

これはF1の価値を下げてしまうことへの警告ともいえます。

一方でF1で3回チャンピオンを獲得したニキ・ラウダは「セバスチャン・ベッテルなどの(現役)世代に(世代交代の)プレッシャーをかけている」とともに「若い世代がTVを見始める」とF1への効果を話しています。

私としては、最近GP2上がりのドライバーがレース中にトラブルを起こすことが目立っているように感じます。ここ20年間死亡事故の起きていないF
1ですが、早すぎるキャリアアップの影でとんでもないことをやらかさないか心配しています。

この件に関して批判したジャック・ヴィルヌーブ自身がF1デビューを果たしたのは24歳の頃。

F1デビューの低年齢化が進んでいるのは確かで、一部のドライバーには苦労せず手に入るシートだと思われても仕方がありませんね。