旅行・街歩き

伝説の宿・香港ラッキーハウスに滞在してみた

これまで、海外に滞在する際はホテルを利用することが多かったのですが「1つレベルアップした旅をしていこう」ということでドミトリーという安宿を利用することにしました。

そして今回最大の目的が、香港の日本人宿「ラッキーハウス」での滞在!

香港ラッキーハウスは2016年時点で既に営業を終了しております。現在は宿泊することができませんが“あえて”この宿を紹介することで多くの旅行者と共有頂けたらとの思いで宿泊当時の様子を残しておきます。以下の内容は2014年当時のものです。

ラッキーハウスに入る

台風の影響で香港国際空港の到着が深夜になった影響で午前3時にラッキーハウスの看板の前に辿り着きました。
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ご覧の通りカタカナで書かれたその看板は独特の存在感が際立っています。

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入り口の扉は一度聞いたら忘れない音がします。

勇気を出して扉を開けました。

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様々な注意事項が書かれています。

消灯は基本的に夜12時まで。あまりうるさくしてはいけません(しかし常に窓が開いているので外からの騒音はガンガン入ってきます)。

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冷房はついておりません。天井につけられた扇風機が、カタカタとした音を響かせながら宿泊客の暑さをしのいでくれます。

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トイレは3ヶ所。そのうち2ヶ所はシャワー室としても使用可能です。

お湯もしっかり出てきて24時間利用することができます。

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ロビーにはソファーと机、香港やマカオの観光本・宿泊客が書いた情報ノートがあり、宿泊客同士のコミュニケーションの場となっています。

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無料の冷蔵庫。様々な物が入っているため、使用する際は自分の名前を書いたり目印をつけておくとよいでしょう。

南京虫は実在するのか?

写真をご覧頂いた方の中には、衝撃を受けられた方もいらっしゃると思いますが、ラッキー経験者の中で共通の話題になっていたのは

「南京虫は出てくるのか?」

ということでした。

私は3泊滞在しましたが、南京虫は実在しました!想像していたよりも小さかったのですが、一度刺されると激しいかゆみが2週間以上続くといわれており、この宿の心配事の1つとなっていました。

幸いなことに南京虫どころか、他の虫にも刺されることはありませんでした。

おそらく知り合いになった観光客が事前にスプレーをかけてくれたことが大きいのでは無いかと思います。

ロビーにある情報ノートを見ていると、南京虫に刺されなかった方の勝利の報告が数多く記されていました!

ラッキーハウスに滞在される方は、そのへんに注意して下さい。

ラッキーハウスに集う人々

1985年に佐敦(ジョーダン)にて数多くの旅行客を迎え入れ、伝説を生み出し続けている名宿・ラッキーハウス。

その人気は香港の中心地に立地していながら1泊100香港ドル(約1,400円)という価格と、オーナーである對馬さんの人柄にあるといえます。

オーナーは朝早く起きシーツの交換や掃除を行いその日旅立つ宿泊客送り出しつつ、昼以降は新たな宿泊客を迎え入れます。

趣味はギターの弾き語りということで、私のお願いにも快く応えて下さり、80歳前後とは思えない演奏を披露して下さいました。

ちなみに私が深夜3時にラッキーハウスで初めて会った人は既に利用していた宿泊客であり、その方から様々な設備を紹介して下さいました。翌朝オーナーと対面しましたが、その時の笑顔が忘れられません。大変お世話になりました。

このほかにも
●初めて海外旅行で香港に来た者
●イギリス人で長期滞在している女性
●海外一周を行った経験のある男性
●香港のトランジットでドイツに行く予定が、突然のアクシデントでラッキーハウスに立ち寄った女性
●Wi-Fiの繋ぎ方が知らなくて尋ねてきた中国人のカップル
●ベットの上でゆっくり過ごしていた男性・・・

などいずれの方々も私の現在の価値観に近いものを持っていたと同時に、これだけの方と一度にふれあい共有できるという経験は、日本において到底できるようなことではないと私は伝えたいです!

これからも香港の地で末永く続けていることを願いつつ、香港旅行の際にはぜひ立ち寄って頂きたいと思います。

●香港ラッキーハウス LUCKY GUEST HOUSE
住所 香港九龍上海街115号 2F
電話番号 852 2388 5919
チェックアウト 12:00まで