太平洋高気圧の影響で猛暑となった関東地方。
その中でも群馬県館林市で39.5℃を観測し、この夏全国で最も暑い地点となりました。
群馬県が1、2、3位を独占
館林を筆頭に、同じ群馬県の伊勢崎市で39.0℃、前橋市で38.8℃を観測し、全国で2番目、3番目に高い気温となりました。
またこちらも群馬県の沼田市では37.1℃を記録し、8月の観測史上最高の気温となりました。
館林が暑い理由
そもそも気温はどのように測定されているのでしょうか?
気温の観測は、風通しや日当たりの良い場所で、電気式温度計を用いて、芝生の上1.5mの位置で観測しています。
また、電気式温度計は、直射日光に当たらないように、通風筒の中に格納しています。通風筒上部に電動のファンがあり、筒の下から常に外気を取り入れて、気温を計測しています。
という気象庁のサイトの内容から、現在は電動ファンが搭載された通風筒に温度計が格納されているようです。
(百葉箱とは違った形ですね。)
全国的にこのような条件のもと、測定場所を選定し、気温を公表しています。
埼玉県や群馬県の内陸部はもともと地形的要因で気温が上がりやすいですが、特に館林市ではある理由を指摘する者がいるようです。
それは館林市のアメダスが設置されている館林消防本部の北東側の周辺は熱源ばかりで、それらがコンマ数℃気温を上昇させているという説です。
上の図では、団地(生活廃熱)、消防本部(火の熱?)、駐車場の車による加熱、自動車販売店による加熱(車の排気ガス?)の四方に囲まれていることが指摘されています。
さらに地図の右下にアメダスを移設する場所が選定されています。しかしその青く囲まれた場所は公園ではなく駐車場でした。
ちなみに・・・
こちらも暑い街として知られる埼玉県熊谷市のアメダスは、1戸建ての低層住宅に囲まれた所でした。
熊谷市は2013年に高知県四万十市に最高気温の記録を抜かれました。日本一を目指すために、わざわざ熱源の周りに移すことはしないでしょうが、いずれにしても年々夏の気温が上がっているような気がしますね。