「F1からル・マンへ」と報道されたフェラーリ 今何が起こっているのか?

(出典:thisisf1.com)
フェラーリ会長、2020年以降のF1撤退をほのめかす

6月14日の各メディアによると、フェラーリのルカ・ディ・モンテゼーモロ会長は、「F1は“機能していない”ので撤退し、スポーツカーレースに活動の場を移すかもしれない」とWall Street Journal に語ったそうです。

またモンテゼーモロ氏は

「F1は衰退し続けている。それは、(F1統括団体である国際自動車連盟FIAが)人々は興奮を求めてレースを見るのだということを忘れてしまったからだ。効率性を追求するレースなど、誰も見やしないよ」

「もちろん、我々はスポーツカーレース(WEC)とF1を同時に行うことはできない。それは不可能だ」

と続けたということです。

「F1からル・マンへ」との報道をフェラーリ側は否定

これに対しフェラーリ側は声明を発表しました。


「一部メディアがフェラーリはF1から撤退してル・マン24時間および耐久レースに集中するかもしれないと示唆した。これは会長ルカ・ディ・モンテゼモロが『F1はその本来の価値を取り戻し発展する必要がある』との発言を再び行い、さらに24時間レースの魅力を認めたことを拡大解釈したものである」

今のF1の情勢

F1は2014年シーズンから1.6リッターV6ターボハイブリッドエンジンを導入して騒音と環境汚染を抑えるなど、環境志向を強めています。

モンテゼモーロ氏は「新しいレギュレーションはF1でできる体験において重要な要素であるエンジンの轟音を消し去ってしまう」と不満を漏らしているということです。

2014シーズンで(第7戦終了時点)現在フェラーリはコンストラクターズ3位につけておりますが、メルセデス、レッドブルの後塵を排しており今シーズンフェラーリのドライバーが優勝したレースはありません。

コンストラクターズ部門では2008年を最後に1位から遠ざかっており、近年の成績があまり良くないことも一連の発言に繋がっているのではないでしょうか?

2014年シーズンを見ていて

私がTV中継を見ていて感じる限りではやはり排気量が変更されたことにより音が変わったなと思います。これは現地で観戦すればさらに違いが分かることでしょう。

また「シーズン中のエンジン開発禁止」をはじめとする開発予算の抑制は下位チームにとっては良いものの、上位チーム同士の競争心を失いかける要素の1つだと思います。

誰しも車が順番通り走り続ける姿を見たくはありません。やはりレース中のバトルがあってこそのF1。

モンテゼモーロ氏が警鐘を促し始めたことはFIAにとって鶴の一声かもしれません。