私の母校である福島工業高等専門学校(以下:福島高専)に久しぶりに訪れてみました。
私はここで素晴らしい環境の下(であることに学生の頃は気がつかず)、様々なことを学びました。
恩師の先生の1人にお会いして現在行われていることを聞いてみました。
福島高専には、5年間の一貫教育を行う5つの本科と、さらに2年間の教育を行う専攻科に分けられます。
その専攻科に2013年4月「復興人材育成特別コース」というものが開講されました。これは東日本大震災と福島第一原発事故からの復興を支える人材育成を目的としたものだそうです。
福島高専は原発から約45km離れた位置にあります。 原発の廃炉にはおよそ40年がかかることが予想されています。原子力安全、再生可能エネルギー、減災の3分野を開設し、将来を担う若い技術者を養成することが重要になってきます。
原発事故の影響で、将来原子力に関わる仕事を希望する人が減っているという話を聞きます。しかしながら、誰かがこの問題に取り組まなくてはいけないことも事実としてあります。
高専といえば毎年行われる「ロボットコンテスト」が有名ですがロボットの技術を実際の現場で生かせないか考えているようです。原発問題に関しても先生は福島大学と連携して水中で活動できるロボットを提案し、廃炉作業につなげようと考えているそうです。
「福島の問題だからこそ、福島の学校で取り組まなくてはならない」と先生。
震災後、福島高専にも様々な変化があったそうです。その変化を私も感じることができました。
そして現役の学生たちの姿を見ていると、非常に素直で真剣に取り組んでいるように見えました。
学生の皆さん1人ひとりが将来やりたいことをアピールして、挑戦して頂くことを願うばかりです。